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2017/10/21マーケット: 来週の米ドル/円、114円台みえるか

「米ドル高い」

20日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが高く取引されました。

アメリカ上院が2018年会計年度の予算決議案を可決。税制改革に道が開けたことが材料視されました。米ドルは対円で3カ月ぶりの高値に上昇。日本の衆院選で自公優勢の情勢が伝えられたことが、円売り米ドル買いにつながりました。

米ドルは対スイスフランで5カ月ぶりの高値をつけました。

ユーロは対米ドルで下落。対円では上昇しました。

英ポンドは対米ドルで小幅高。対円では大幅高でした。ブレグジット交渉が第2段階に入ると伝えられたことが材料視されました。

トルコリラは対円で小幅高。南アフリカランドは、政局不安で軟調でした。

カナダドルは売られました。カナダの8月の小売売上高が前月比、前年比でマイナスとなりました。予想を大幅に下回りました。

豪ドルは対米ドルで下落、対円では横ばい。NZドルは、政権交代を受けた政策の不透明感から続落しました。

「FRB人事」

来週の外国為替マーケットでは、FRBの次期議長人事とECB理事会が材料になりそうです。アメリカの経済指標では、27日発表のアメリカの第3四半期のGDPが注目です。

ロイタージャパンは、日本の衆院選やECB理事会が相場の流れを決定づける材料にはならないとの見方が多いが、トランプ政権の税制改革やアメリカの利上げへの期待が来週の米ドル/円を支えそうだとの見通しを配信しました。レンジは、米ドル/円が111円80銭〜113円80銭、ユーロ /米ドルは1.1670米ドル〜 1.1930米ドルと予想しました。

FRBの次期議長が近く指名されそうです。イエレン議長を含め5人の有力候補がいます。ここにきて、パウエル理事とスタンフォード大学のテーラー教授の2人に絞られたとの観測が広がっています。2人を正副議長として同時発表する可能性があるとの報道もあります。パウエル理事が議長に指名されれば米ドル安、タカ派のテーラー教授が新議長になれば米ドル高になる可能性があります。発表直後に、米ドルが上下に動くかもしれないとの指摘もあります。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、アメリカのGDPが強い可能性があり、その場合、米ドルの対円相場が114円台に乗せる可能性があるとコメントしました。

スコシアバンクは、米ドル/円について、短期的な下値支持線が113円、上値抵抗線は114円35〜40銭だとコメントしました。リスク選好ムードが円の重石になっているとしています。

ECBは26日の理事会で、資産買い入れ規模を月額600億ユーロから400億ユーロに縮小すると予想されています。織り込み済みとされ、ドラギ総裁の記者会見が注目されています。スペインのカタルーニャ州の独立問題の行方が不透明、緊張が高まればユーロに影響することも予想されます。

英ポンドの振れが大きくなっています。来週は、ブレグジットをめぐる動きに加え、イギリスのGDPが相場に影響する可能性があります。

トルコの中央銀行が26日、金融政策委員会を開きます。インフレ率が上昇する中で、マーケットで利上げへの期待があります。しかし、エルドアン大統領とユルドルム首相が利下げを求める圧力を強めていて、中銀が動けないと予想されています。

「NYダウ、連日の最高値」

20日のヨーロッパの株式相場はほぼ横ばいでした。DAXは1ポイント上昇しました。FTSEは変わらず。

ニューヨーク株式相場は上昇しました。税制改革への期待感が背景。ダウ、S&P500、ナスダックが、それぞれ最高値を更新しました。

ニューヨーク原油相場(WTI)は0.35%高の51米ドル47セント。金は売られました。

NY時間20日 午後4時、東京時間21日午前5時時点の状況です。

[October 20, 2017]  No 031843761


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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