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2017/09/30マーケット: 来週、米ドル/円の基調変わるか

「ユーロ堅調」

29日の欧米の外国為替マーケットは、全体的に小幅な値動きでした。

アメリカの経済指標は強弱感が入り混じりました。8月の個人消費支出は前月比で0.1%増にとどまりました。注目されたPCEデフレーターは、前年同月比で2015年11月以来の低い伸びとなりました。一方、シカゴ購買部協会景気指数は予想を上回りました。

米ドルは対円で小幅高でした。FRB次期議長にウォルシュ元理事が有力との報道を受けて米国債利回りが上昇、米ドル買いを誘いました。ただ、米ドルの上げ幅は限定的でした。

ユーロは堅調。対米ドルと対円で上昇しました。ユーロ圏の消費者物価指数は予想を小幅下回りましたが、相場に影響しませんでした。

英ポンドは軟調でした。イギリスの第2四半期のGDP確定値は、前年比で1.5%増に下方修正されました。

トルコリラの対円相場はほぼ横ばい。南アフリカランドも対円で横ばいでした。

カナダドルは売られました。カナダの7月のGDPが予想を小幅下回りました。

NZドルと豪ドルは、それぞれ対米ドル、対円で軟調に推移しました。

「10月相場」

来週から10月。歴史的に株価が1年で最も不安定な月です。ニューヨーク株を支える税制改革をめぐるトランプ政権と議会の動きに敏感な展開が当面続くとみられます。また、10月10日の朝鮮労働党創建記念日と18日に開幕する中国共和党大会の前後に北朝鮮が新たな行動を起こすとの見方があり、来週は警戒が一段強まる可能性があります。

日本の政局が円相場に影響するとの指摘があります。安倍続投の可能性が高いとみれば円安、小池知事主導の野党連合が優勢であれば不透明感から円高になるとみられています。

経済指標では、6日発表のアメリカの9月の雇用統計が最大の材料です。特に賃金の伸びに注目が集まっています。FRBのイエレン議長が4日午後、講演を予定しています。2日公表の日銀短観も材料になる可能性があります。

来週の米ドル/円についてロイタージャパンは、北朝鮮の挑発的な軍事行動や日本の政局の流動化などのリスク要因が先行すれば、111円をうかがう流れになりそうだとの見通しを配信しました。日米の主要な経済指標に関心が集まるとしています。レンジは、米ドル/円が111円〜113円50銭、ユーロ/米ドルが1.1650米ドル 〜1.1900米ドルと予想しました。

スコシアバンクは、円相場について、円にネガティブな環境にあるが、オプション市場では円高に備えた保険をかける動きがあるとコメントしました。107円台前半だった9月はじめの水準が意識されているとしています。

ドイツの選挙結果などが影響、ユーロ相場は月間ベースで7カ月ぶりに下げました。しかし、ヘッジファンドなどの投機筋は依然としてユーロに強気だと伝えられました。来週4日、ユーロ圏の小売売上高が発表されます。また、1日に予定されているスペインのカタルーニャ州の独立の是非を問う住民投票の結果がユーロに影響するとみられます。

今週は英ポンドが堅調でした。ただ、ポンドスターリングライブによりますと、モルガンスタンレーのストラテジストが英ポンドを「売りリスト」に加えました。特に、対ユーロで売られる可能性があるとみています。

来週は、豪ドルの材料が豊富です。特にオーストラリアの中央銀行の3日の会合が注目です。政策金利を1.75%に据え置くとの予想がコンセンサス。声明のトーンが豪ドル相場に影響しそうです。

NZドルは、引き続き総選挙後の連立政権樹立をめぐる動きに左右される展開が予想されます。

「ダウ、8四半期連続の上昇」

29日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。DAXは124ポイント高、FTSEは49ポイント上げました。

ニューヨーク株式相場も上昇。ダウは、20年ぶりに8四半期連続で上昇しました。ナスダックは5四半期連続の上昇。月間ベースでは、ダウとS&P500がそれぞれ上昇しました。2013年以来です。小型株の指標であるラッセル2000が過去最高値を更新しました。

ニューヨーク原油相場(WTI)は、0.21%高の51米ドル67セント。WTIは第3四半期に12%上昇しました。

金相場は0.30%安の1284米ドルでした。

NY時間29日 午後4時、東京時間30日午前5時時点の状況です。

[September 29, 2017]  No 031843746

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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