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2017/09/16マーケット: 来週、米ドルどう動くか

「ポンド大幅高」

15日の欧米の外国為替マーケットでは、全体的に米ドルが軟調でした。

アメリカの8月の小売売上高が予想に反して前月比でマイナスになったことが米ドル売りを誘いました。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円では132円台半ばのユーロ高水準で取引されました。

英ポンドは対米ドルで大幅続伸、1年3カ月ぶりの高値をつけました。対円で急上昇し、150円台半ばまで買われました。イングランド銀行の前日のタカ派的な声明に加え、ブリハ政策委員が早期の利上げ、しかも複数回の利上げを示唆したことが材料になりました。

米ドルは対円では上昇しました。北朝鮮が再びミサイル発射したことを受け、東京マーケットで一時的に円が買われました。しかし、脅威にさらされている日本の金融資産を買うことを疑問視する見方が出て、米ドルが買い戻されました。朝鮮半島情勢に対する為替相場の感応度が低下したとの指摘もあります。

トルコリラは対米ドルで小幅安でしたが、クロス取引の対円相場は続伸しました。

南アフリカランドの対円相場も堅調でした。

カナダドルは対米ドルで小幅安、対円では上昇しました。

豪ドルは対米ドルで横ばい、対円で堅調でした。NZドルは高く取引されました。

「FOMC」

来週の外国為替マーケットの最大の材料は、FRBが金融政策を決める20日の会合(FOMC)です。会合後にイエレン議長が記者会見を予定しています。バランスシートの縮小を決めると予想されています。12月利上げの可能性を見極める上で、声明とイエレン議長のトーンが注目。北朝鮮をめぐっては、ニューヨークで開かれる国連総会での各国首脳の発言、それに対する北朝鮮の反応が材料になる可能性があります。

来週の米ドル/円について、ロイタージャパンは、堅調な地合いが続きそうだとの見通しを配信しました。北朝鮮の示唆行動には耐性がつきつつあるとしています。FOMCで年内利上げ期待が高まれば、112円台を伺う展開も予想されるとしています。レンジは、米ドル/円が109円〜112円、ユーロ/米ドルは1.1750米ドル〜1.2050米ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル/円について、チャートが短期的な上昇を示唆しているとコメントしました。111円20〜30銭に米ドルの上値抵抗線があるとしています。

ソシエテジェネラルが最新の為替見通しをまとめました。米ドル/円の9月末は109円、年末は111円、来年3月末は112円と予想しました。ユーロの対円相場は、今月末と年末が131円、来年3月末は135円50銭との見通し。ポンドスターリングライブが伝えました。

英ポンドが目立って上昇しています。当面、堅調に推移するとの見方が優勢です。20日発表のイギリスの小売売上高が注目です。

来週21日、南アフリカの中央銀行が金融政策委員会を予定しています。ランドに影響する可能性があります。

一方、豪中銀は19日に会合議事録を公表します。NZドルをめぐっては、23日の議会選挙の見通しが相場に影響しそうです。乳製品のオークションが19日に予定されています。

「S&P500最高値」

15日のヨーロッパの株式相場は下落しました。北朝鮮のミサイル発射で心理が悪化しました。英ポンド高が影響、FTSEは約80ポイント、もしくは1.10%下げました。

ニューヨーク株式相場は上昇しました。テクノロジー株が買い戻されました。S&P500が最高値を更新。ダウの週間ベースの上昇率は、去年12月以降で最大でした。

ニューヨーク原油相場は横ばい。金相場は0.31%安の1325米ドルでした。

NY時間15日 午後4時、東京時間16日午前5時時点の状況です。

[September 15, 2017]  No 031843735


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【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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