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2017/09/08マーケット: 米ドル沈む、ユーロ目立って高い

「カナダドル続伸」


7日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが売られました。一方、ユーロと円が目立って上昇しました。


注目を集めた7日のECB理事会は、政策金利を据え置き、政策ガイダンスも維持しました。為替相場のボラティリティが金融政策の運営を不透明にしているとの認識を示しました。ECBのエコノミストの予想では、インフレ率見通しが下方修正されました。ユーロにとってネガティブ要因ですが、マーケットは理事会後のドラギ総裁の発言に注目しました。ドラギ総裁は、量的緩和の段階的な縮小開始を10月にも決める可能性を示唆しました。


ユーロは対米ドルで大幅高、1.20台に乗せました。対円では小幅高でした。


ユーロでの下落が大きく影響、主要通貨に対する動きを示す米ドル指数が2015年1月以来の水準に低下しました。米国債とドイツ国債の利回りがそれぞれ低下しました。


英ポンドは対米ドルで上昇。ハリファックスの住宅価格の指標が強めだったことが好感されました。対円では下落、142円台前半で取引されました。


米ドルは対円で一時108円ちょうど近辺まで下落しました。トランプ大統領が、債務上限を12月8日まで暫定的に引き上げる民主党の提案に合意しましたが、先送りされただけで、根本的な問題は解決しないとの見方が広がりました。トランプ大統領の「北朝鮮に対する軍事行動が不可避ではない」とする発言が伝えられたこと、さらに大型ハリケーン「イルマ」がフロリダに迫っていることも米ドル売りにつながりました。


新興国通貨はまちまちでした。トルコリラは対米ドルで上昇しました。クロス取引の対円相場は、米ドルが対円で大幅に安く推移した影響で、下落しました。


南アフリカランドは対米ドル、対円で軟調でした。ムーディーズが、南アフリカの貧困率と失業率が上昇していることを指摘、企業の信頼感低下と政局の不透明感に懸念を表明しました。ムーディーズは11月に最新の格付けを発表する見通しです。


カナダドルは、前日の中銀の利上げが引き続き材料になり、対米ドルで大幅続伸しました。クロス取引の対円相場も堅調でした。堅調なIVEY購買部協会指数もカナダドルの買い材料になりました。


豪ドルNZドルは、それぞれ対米ドルで上昇、対円で下落しました。マーケット全体の動きに連動しました。


「ダウ小反落」


7日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。DAXは82ポイント高、FTSEは42ポイント上昇しました。


ニューヨーク株式相場はまちまち。大型のハリケーン「イルマ」の被害が拡大するとの懸念が重石になりました。慎重な業績見通しを示したディズニーが下落。銀行株が軒並み売られました。ダウは小幅安、S&P500はほぼ横ばいでした。テクノロジー株はまちまちで、ナスダックは小幅高で取引を終えました。


ニューヨーク株式相場は0.14%安の49米ドル09セント。金相場は0.84%高の1350米ドルでした。


NY時間07日 午後4時、東京時間08日午前5時時点の状況です。


[September 07, 2017]  No 031843729


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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