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2017/09/02マーケット: 来週、円の方向感でるか

「米ドル堅調」

1日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調でした。

注目されたアメリカの8月の雇用統計は予想を下回りました。FRBの年内利上げ観測が後退、米ドルにとってネガティブ要因でした。ただ、ユーロが売られたことで、米ドルが堅調に推移しました。ECBのコンスタンシオ副総裁は、世界経済の不透明感を背景に、「ユーロ圏のインフレ率の正常化が一層難しくなった」と述べました。ECBの資産購入ペースの縮小開始が後ずれするとの報道もあり、ユーロ売りを誘いました。

ユーロは対米ドルで下落、対円でも軟調でした。

英ポンドは堅調でした。対円では一時143円目前まで上昇しました。

米ドルは対円で小幅高でした。米国債の利回りが上昇、米ドル高につながりました。

新興国通貨は対米ドルで上昇しました。クロス取引の南アフリカランドの対円相場は上昇。イスラム教の犠牲祭で薄商いの中、トルコリラは対円で大幅高、32円台に乗せました。

資源国通貨のカナダドルと豪ドルはそれぞれ対米ドル、対円で続伸しました。

しかし、今月23日の選挙の不透明感を背景に、NZドルは対米ドルで続落しました。対円では横ばいでした。

「ECB理事会」

来週4日月曜日は、アメリカとカナダがそれぞれレーバーデーで休場です。アメリカの経済指標は薄め。来週は、アメリカ連邦議会が再開、債務上限引き上げなどをめぐる協議が本格化します。6日公表のベージュブックと呼ばれるFRBの地区連銀経済報告が注目されています。

来週の最大の注目は7日のECB理事会です。ドラギ総裁が量的緩和の終了時期や具体的な手法にヒントを与えるか。ユーロ相場に影響しそうです。

ロイタージャパンは、来週の円相場について、ユーロ/円の上昇による円安と、対ユーロでの米ドル安のあおりの綱引きとなりそうだとの見通しを配信しました。方向感が出にくく、最近のレンジ内にとどまりそうだとしています。来週のレンジは、米ドル/円が108円50銭~111円50銭、ユーロ/米ドルは1.1750ドル~1.2050ドルと予想しました。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、弱い雇用統計、地政学リスクなどを背景に、米ドルが下振れするだろうとコメントしました。

一方、スコシアバンクは、米ドル/円について、109円の下値の堅さが確認できるとした上で、上値は111円近くの水準が節目だとコメントしました。9月に入りましたが、カナダのCIBCは、日銀が超緩和スタンスを継続すると予想されることから、円相場が失速しそうだとコメントしました。9月末の米ドル/円は113円、カナダドル/円は91円と予想しました。

メキシコでNAFTA見直し交渉がはじまりました。5日まで予定されています。難航が予想され、来週のカナダドルに影響する可能性があります。6日のカナダ中銀の会合、8日発表の雇用統計など、来週はカナダドルの材料が豊富です。

豪ドルが堅調に推移しています。来週5日のオーストラリア中銀の会合が注目です。一方、9月23日の総選挙の不透明感で軟調なNZドルは、来週5日の乳製品オークションが材料になりそうです。

トルコは4日も犠牲祭で祝日。翌5日のトルコの8月の消費者物価指数がトルコリラ相場に影響しそうです。

ハリケーン「ハービー」の被害に全米が注目していますが、大西洋上でハリケーン「イルマ」が勢力を拡大しています。来週はまた、トランプ大統領が非合法移民に関し新たな発表をする可能性があります。さらに、9日が北朝鮮の建国記念日にあたり、緊張が再び強まり、相場を揺らす可能性があります。

「ダウ、2万2000ドル回復」

1日のヨーロッパの株式相場は続伸しました。FTSEは7ポイント高、DAXは86ポイント上昇しました。

ニューヨーク株式相場も上昇。ダウとS&P500は6日続伸しました。ダウは2万2000ドル台に再び乗せました。ナスダックは最高値で取引を終えました。弱い雇用統計を受け、FRBの年内利上げ観測が後退しました。

ニューヨーク原油相場は0.13%高の47米ドル29セント。金相場は0.62%高の1330米ドルでした。

アメリカ東部時間4日はレーバーデー(日本の勤労感謝の日に相当)で連邦祝日。お休みし、5日(日本時間の6日)に再開します。

NY時間01日午後4時、東京時間02日午前5時時点の状況です。

[September 01, 2017]  No 031843726

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【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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