2分でわかるアメリカ

2017/08/30マーケット: 投資家心理一転、米ドル買い戻し

「ユーロ堅調」


29日の欧米の外国為替マーケットでは、北朝鮮のミサイル発射を受け米ドル指数が一時2年半ぶりの低水準に低下しました。しかし、リスク回避ムードが一服、ニューヨーク株式相場が上昇に転じたことなどで投資家心理が改善し、米ドルが買い戻されました。


米ドルは対円で一時108円台前半まで売られました。しかし、後半の取引で米ドルが急速に買い戻されました。米10年債の利回りが低下しましたが、米ドル高に転じました。


ユーロは対米ドルで続伸、一時1.20台に乗せました。対円でも上昇しました。ドイツの消費者信頼感指数が予想を上回ったことが材料になりました。ただ、ユーロの対米ドル相場は後半の取引で上げ幅のほとんどを消しました。


ゴールドマンサックス・アセットマネジメントのファンドマネージャーは、ブルームバーグTVに出演、「米ドルがいま、非常に魅力的だ」とコメントしました。


一方、ハリケーン「ハービー」の経済的影響が不透明、朝鮮半島の緊張が続く中、FRBが年内に追加利上げするのは難しいとする見方もあり、この日の米ドルの買い戻しを「サプライズ」として受けとめたストラテジストもいます。


英ポンドは対米ドルで小幅安。対円では上昇しました。


クロス取引のトルコリラの対円相場は軟調に推移しましたが、米ドル/円が上昇に転じた影響で、上げました。南アフリカランドは対円で堅調でした。


カナダドルの対円相場は上昇しました。


豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルでほぼ横ばい。対円で上昇しました。


「ダウ反発」


29日のヨーロッパの株式相場は大幅安でした。朝鮮半島の緊張が影響しました。ユーロ高も嫌気、DAXは177ポイント下げました。FTSEは64ポイント安。


ニューヨーク株式相場は上昇しました。売りが優勢でしたが、後半に買い戻されました。朝鮮半島情勢についてアメリカ経済への影響は限定的とする見方が広がりました。コンファレンスボードの消費者信頼感指数が3月以来の高水準を記録しました。


個別には、9月12日に新商品イベントを開催すると正式発表したアップルが最高値を更新しました。反面、決算が強かったものの、先行き懸念で家電小売最大手のベストバイが急落しました。


ニューヨーク原油相場は0.28%安の46米ドル44セント。金相場は0.27%高の1318米ドルでした。


NY時間29日 午後4時、東京時間30日午前5時時点の状況です。


[August 29, 2017]  No 031843723

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ