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2017/08/26マーケット: 来週の米ドル、9月相場のトレンド出るか

「ユーロ大幅高」

25日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが軟調でした。ユーロの上昇が目立ちました。

FRBのイエレン議長のジャクソンホールでの講演に、米ドル相場を押し上げる材料がなかったことが影響しました。バランスシート縮小の開始に触れると一部で期待されていました。

先物金利が示唆するFRBが年末までに利上げする確率は37%にとどまっています。

米ドルは対円で小幅安。米10年債の利回りが低下、米ドル売りを誘いました。

ユーロは対米ドルで大幅に上昇、1.19米ドル台に乗せました。対円では130円台のユーロ高水準で取引されました。ECBのドラギ総裁は講演で、世界経済が堅調に回復しているとの認識を示しました。金融政策や通貨に対する言及はありませんでした。

英ポンドも上昇しました。

主要通貨に対する動きを示す米ドル指数は今年の最低水準に低下しました。

新興国通貨は堅調。米国債利回りの低下に敏感に反応しました。

トルコリラは対米ドルで大幅高。クロス取引の対円相場も大幅に上昇しました。

南アフリカランドの対円相場は高く推移しました。

3日連続で動きがなかった資源国通貨が上昇しました。カナダドル、豪ドル、NZドルが、いずれも対米ドル、対円で上昇しました。

「雇用統計と9月相場」

来週はアメリカの経済指標が材料になりそうです。最も注目されるのは1日の雇用統計。前日の31日に発表されるPCEデフレーターにも敏感に反応する可能性があります。

ロイタージャパンは、アメリカの政治混乱や北朝鮮をめぐる地政学リスクが一時的にせよ落ちつけば、米ドルのショート(売り)ポジションがたまっているだけに自立反発に向かいやすいとの見通しを配信しました。レンジは、米ドル/円が108円~111円、ユーロ/米ドルは1.1600米ドル~1.1900米ドルと予想しました。

米ドル/円の下値の節目とされる108円60銭近辺の支持線の硬さが意識されています。一方、上値は110円付近に節目があるとみられています。

スコシアバンクは、円相場について、米ドルの動きやリスク心理などマーケット全体のムードに影響される展開が続きそうだとコメントしました。

シティバンク香港のウェルスマネージメントは今週出した見通しの中で、米10年債利回りが年末までに2.0~2.1%に低下し、米ドル/円を108円まで押し下げる可能性があるとコメントしました。一方、アメリカの税制改革が実行されれば、米国債利回りが上昇し、今後6~12カ月で114円まで上昇するかもしれないとしています。

来週末から9月。歴史的に株価と米ドルが不安定になる月です。

独立系の情報会社ポンドスターリングライブによりますと、アリアンツのストラテジストは、ユーロが最も過小評価されている通貨であるのに対し、米ドルは過大評価されているとみています。

9月1日から4日までは、イスラム教の犠牲祭にあたります。トルコは祝日。大規模な催しがテロの標的になりやすいとの指摘があります。緊張が続く朝鮮半島情勢への警戒も強く、地政学リスクが意識される可能性があります。

「ダウ小幅高」

25日のヨーロッパの株式相場は小幅安でした。ユーロ高が重石となりました。小売関連株の下げが目立ちました。

ニューヨーク株式相場はまちまち。トランプ政権の税制改革への期待が買いを誘いました。ホワイトハウスのコーン国家経済会議委員長が、海外の現金を戻す際の税金を1度だけ低くすることを示唆したことが好感されました。終盤に上げ幅が縮小。ダウは小幅高でした。S&P500はほぼ横ばい。ナスダックは小幅ながら下げました。

ニューヨーク原油相場は上昇、終値は47米ドル87セント。石油関連施設が多いテキサス州に大型ハリケーンが迫っていることが意識されました。金のスポット価格は0.5%高の1292米ドル、金先物は0.5%高の1297米ドルでした。

NY時間25日 午後4時、東京時間26日午前5時時点の状況です。

[August 25, 2017]  No 031843721

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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