2分でわかるアメリカ

2017/08/23マーケット: イベント前にポジション調整

「米ドル堅調」

22日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調、ユーロが軟調でした。

ドイツのZEW景気期待指数が3カ月連続で低下、予想を大幅に下回ったことが影響しました。

アメリカのワイオミング州ジャクソンホールで開かれるシンポジウムの2日目の25日に、FRBのイエレン議長とECBのドラギ総裁が講演する予定です。イベントを控えたポジション調整でユーロ安・米ドル高が進みました。投機筋のユーロ/米ドルのロング(買い)ポジションが過去5年で最大規模になっています。ユーロは対円では堅調でした。

薄商いだったことが振れを大きくしたとの指摘がありました。取引が最も多いユーロ/米ドルが下落したことが影響、主要通貨に対する米ドルの動きを示す米ドル指数が上昇しました。

米ドルは対円で高く取引されました。米国債の利回りが上昇、日米利回り格差が拡大し、米ドル買い・円売りを誘いました。トランプ大統領の北朝鮮問題に関する新たな発言がないことも米ドル買いにつながりました。

英ポンドも軟調。クロス取引の対円相場も下落しました。

カナダドルは対米ドル、対円で高く取引されました。カナダの自動車を除く小売売上高が予想を上回りました。

トルコリラは対米ドルでほぼ横ばい。対円で上昇しました。一方、南アフリカランドは対米ドルで下落しましたが、対円で小幅高でした。

豪ドルとNZドルは、マーケットの全体の動きを受け、対米ドルで下落しました。対円ではほぼ横ばいでした。

ブルームバーグによりますと、HSBC、シティグループ、モルガン・スタンレーが、いずれもマーケットのブームが終わりに近づいているとみています。株価とコモディティがバリュエーションを無視、通貨と金利の連動性が薄れたこと、通貨が原油に敏感でなくなったことなどは、ビジネスサイクルが下に向かう前の兆候だとしています。

「ダウ続伸」

22日のヨーロッパの株式相場は大幅反発。DAXは163ポイント高、FTSEは62ポイント上げました。

ニューヨーク株式相場は上昇しました。目立った材料はありませんでしたが、トランプ政権の税制改革への期待感が上昇につながったとの指摘がありました。恐怖指数であるVIXが急低下しました。ダウは196ドル(0.90%)高。ナスダックは1.36%上げました。個別にはボーイングの上げが目立ちました。トップが交代したメイシーズが上昇しました。

ニューヨーク原油相場は0.57%高の47米ドル64セント。金相場は0.44%安の1291米ドルでした。

NY時間22日午後4時、東京時間23日午前5時時点の状況です。

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.01.19 更新マーケット: 来週の円相場、ポンド波乱も「米ドル堅調」18日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調でした。主要通貨に対する動きを示す米ドル指数が週間ベースで約1ヵ月ぶりに上昇しました。米ドルは対…
  • 2019.01.18 更新マーケット: ポンド高い、円軟調「109円台前半」17日の欧米の外国為替マーケットは、英ポンドの上昇が目立ちました。EUと合意した離脱協定案は15日大差で否決されましたが、16日に内閣不信任案…
  • 2019.01.17 更新マーケット: 円軟調、トルコリラ高い「英ポンド堅調」16日の欧米の外国為替マーケットでは、円が軟調でした。ブレグジット問題で注目される英ポンドは堅調でした。米ドルは対円で続伸。109円台に乗せまし…
  • 2019.01.16 更新マーケット: 英ポンド買い戻し、ユーロ下落「米ドル堅調」15日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドが動きました。EU離脱協定案をめぐるイギリス議会の採決は、432の反対票に対し賛成が202票で否決さ…
  • 2019.01.15 更新マーケット: 資源国通貨安い、ポンド振れる「円堅調」14日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドが上下に振れました。メイ政権がEUと合意した離脱協定案に関し、イギリス議会は15日に採決を予定しています…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ