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2017/08/17マーケット: 米ドル失速、ホワイトハウスとFRBに敏感

「カナダドル高い」

16日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドル買いが先行しましたが、後半に失速しました。

バージニア州のシャーロットビルの事件に関連して、トランプ大統領の白人至上主義を擁護する対応が批判されています。ホワイトハウスに設置された有力企業のCEOで構成される戦略・政策と製造業の2つの諮問委員会で辞任が相次ぎました。これを受け、トランプ大統領が諮問委員会を解散するとツイッターで表明。ビジネス界との関係悪化に懸念が広がりました。

一方、南米を歴訪中のペンス副大統領が、北朝鮮に対してすべての選択肢を検討していると発言。南米各国に北朝鮮との関係を絶つよう求めました。

注目されたFRBの会合(FOMC)の議事録では、追加利上げの時期をめぐりメンバーの意見が分かれていることがわかりました。インフレ率の下振れリスクを一部のメンバーが懸念していることも明らかになりました。米国債の利回りが低下、米ドル売りを誘いました。

米ドルは対円で110円90銭近辺まで上昇しましたが、急速に売られ下げに転じました。アメリカの政局とFRBの金融政策に投資家が敏感になっていることを示しました。

ECBのドラギ総裁が25日にジャクソンホールで講演する予定ですが、「金融政策に関する新たなメッセージはない」とする関係者の話をロイターが伝えました。報道を受けてユーロが軟調に推移しましたが、後半に買い戻されました。対米ドルでほぼ横ばい。対円では小幅安でした。

英ポンドも対円で下落しました。イギリスの雇用関係統計は予想より強めでした。

南アフリカランドは対米ドルで上昇。対円で続伸しました。トルコリラも対米ドル上昇しましたが、クロス取引の対円ではやや軟調でした。

カナダドルは大幅高。NAFTA見直し交渉への期待感がカナダドルを押し上げました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で高く取引されました。米ドル売り、米国債利回りの低下に敏感に反応しました。

「米株小幅高」

16日のヨーロッパの株式相場は続伸しました。DAXは86ポイント高、FTSEは49ポイント上昇しました。

ニューヨーク株式相場は小幅高でした。トランプ大統領が諮問委員会を解散したことを受けて上げ幅のほとんどを消しましたが、FRBの議事録を受けて再び買いがやや優勢になりました。ダウを含め3つの主要指数が小幅ながら上昇しました。

ニューヨーク原油相場は下落しました。終値は1.62%安の46米ドル78セント。金相場は0.25%安の1282米ドルでした。

NY時間16日午後4時、東京時間17日午前5時時点の状況です。

[August 16, 2017]  No 031843715

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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