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2017/08/05マーケット: 来週、米ドル反転するか

「米ドル堅調」

4日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが幅広く買われました。

アメリカの雇用統計が予想を上回ったことで、FRBが12月に利上げするとの観測がやや強まりました。米国債利回りが上昇、米ドル相場を押し上げました。ホワイトハウスの国家経済会議のコーン委員長が、秋にも包括的な税制改革案を出したいと発言、これも米ドル買いを誘いました。

米ドルは対円で大きく振れました。109円台後半で推移していましたが、雇用統計発表後に111円近辺まで急上昇しました。その後は110円台半ばから後半で取引されました。

ユーロは対米ドルで大幅安。対円でも軟調でした。

英ポンドも売られました。対円では小幅安でした。イングランド銀行のブロードベント副総裁は、小幅な利上げであっても対応できるとの見方を示しました。

トルコリラは対米ドルで小幅高。対円では大幅反発しました。

南アフリカランドは対米ドルで下落しましたが、クロス取引の対円では小幅ながら反発しました。

カナダドルの対円相場は小幅高でした。

豪ドルとNZドルはまちまち。それぞれ対米ドルで下落、対円で上昇しました。

「FRB政策にらむ」

来週は、FRBの金融政策、特に追加利上げのタイミングをめぐる思惑が相場を動かしそうです。強い雇用統計が発表され、米ドルが買い戻されました。ただ、FRBが注目するインフレ率が上昇する兆しはまだ。11日発表のアメリカの消費者物価指数が注目されています。また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁ら複数のFRB幹部が発言する機会があり、米ドル相場に影響する可能性があります。米ドル安が一服し、上昇基調に転じるか注目です。

ロイタージャパンは、来週のレンジについて、米ドル/円が108円〜110円50銭、ユーロ/米ドルは1.1800ドル 〜1.2050ドルと予想しました。見通し記事は雇用統計発表前に配信されていて、統計の内容と反応が反映されていません。

ロイターのニューヨークの記者は、雇用統計後に米ドルが買い戻されたことについて、「売られ過ぎた米ドルの一時的な調整にすぎない」とのマーケット関係者の見方を紹介しました。FRBによる12月利上げは依然として不透明だと解説しています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドル/円の投資家は「FRB12月利上げ」をまだ完全に織り込んでいないとコメントしました。

一方、S&Pは、最新のアメリカ金融政策見通しで、FRBが年内あと1回、来年は3回利上げすると予想しました。

スコシアバンクは、米ドル/円について、円のショート(売り)ポジションが積み上がっていて、リスク回避局面では、ポジション調整が円相場を動かす可能性があるとコメントしました。米ドル/円は109円90銭に支持線があるが、下値メドは108円95銭だとしています。スコシアバンクの最新の米ドル/円見通しでは、第3四半期と第4四半期についてそれぞれ110円と予想しました。

ユーロをめぐっては、今月後半のジャクソンホールでのECBのドラギ総裁の演説が当面の焦点です。

来週10日、ニュージーランドの中央銀行が政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを発表します。1.75%を据え置くと予想されています。声明で通貨高をけん制するかどうかが注目です。豪ドルの来週の材料は薄めです。

来週前半、OPEC加盟国と非加盟国がアブダビで会議を開きます。資源国通貨に影響しそうです。

「ダウ、8日連続で最高値」

4日のヨーロッパ株式相場は上昇しました。強い決算発表が相次いだことを受け、DAXは143ポイント高でした。FTSEは36ポイント上昇。

ニューヨーク株式相場は上昇しました。強い雇用統計を素直に好感。ダウは9日続伸、8日連続で最高値を更新しました。S&P500とナスダックも小幅ながら上げて取引を終えました。

ニューヨーク原油相場は1.12%高の49米ドル58セント。金相場は0.77%安の1264米ドルでした。

NY時間04日午後4時、東京時間05日午前5時時点の状況です。

[August 04, 2017]  No 031843707

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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