2分でわかるアメリカ

2017/08/04マーケット: ロシア疑惑報道で110円割れ

「ポンド安い」

3日の欧米マーケットでは、英ポンドの下げが目立ちました。

イングランド銀行のカーニー総裁が「利上げペースがマーケットの予想より早い可能性がある」と述べましたが、成長率見通しを下方修正したことで早期利上げ観測が後退しました。

英ポンドは対ユーロで9カ月ぶりの安値をつけました。対米ドルでも下落。対円では大幅安、144円台で取引されました。

ユーロは対米ドルで上昇。対円では軟調でした。

米ドルは対円で下落しました。110円を割りました。アメリカのISM非製造業景況指数が去年8月以来の水準に低下したことが影響しました。米国債利回りが低下、米ドル売りを誘いました。ウォール・ストリート・ジャーナルが、「モラー特別検察官がロシア疑惑で大陪審を招集、捜査が拡大した」と報じたことをきっかけに、米ドルが一段安になりました。

トルコリラは対米ドルで小幅安でした。トルコの7月の消費者物価指数が前年比9.79%に鈍化しました。3カ月連続の鈍化、前月は10.90%でした。トルコの中央銀行が予想より早く利下げに転じるとの観測が広がりました。米ドル/円が下落したことが影響、クロス取引の対円相場は下げ幅が大きめでした。

南アフリカランドは対米ドルで大幅安。対円で急落しました。中央銀行に対する政治圧力が増していることを警告したムーディーズのレポートが引き続き材料になりました。

カナダドルは対米ドルで横ばい。対円では下落しました。

豪ドルは続落。対米ドルで0.80米ドルの抵抗線が意識されました。

NZドルも下落。来週の会合でニュージーランド中銀が通貨高をけん制するとの警戒感が強まりました。

5日発表されるアメリカとカナダの雇用統計が、相場に大きく影響する可能性があります。

「ダウ、7日連続で最高値」

3日のヨーロッパの株式相場はまちまち。英ポンド安を受け、ロンドンのFTSEは63ポイント上げました。

ニューヨーク株式相場はまちまち。ダウは高く推移しましたが、ウォール・ストリート・ジャーナルのロシア疑惑に関する報道で心理が悪化、終盤に上げ幅のほとんどを消しました。ただ、ダウは小幅ながら上昇、7日連続で最高値を更新しました。ナスダックとS&P500は安く取引を終えました。

ニューヨーク原油相場は1.13%安の49米ドル03セント。金相場は0.31%安の1274米ドルでした。

NY時間03日午後4時、東京時間04日午前5時時点の状況です。

[August 03, 2017]  No 031843706

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ