2分でわかるアメリカ

2017/07/25米ドル上げに転じる、カナダドル高い

「新興国通貨軟調」

24日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調でした。

アジアマーケットの流れを引き継いで米ドル売りが先行しましたが、ニューヨークで上げに転じました。目だった材料はありませんでしたが、米国債利回りが上昇したことに素直に反応しました。

FRBの会合(FOMC)を前に、「タカ派姿勢を示す」との見方が一部で出ていることが米ドルを支えました。

米ドルは対円でほぼ横ばい。やや米ドル買いが優勢でした。

ユーロは対米ドルで反落。対円でも軟調でした。ユーロに強気な見方が優勢ですが、利益確定のユーロ売りが影響しました。ユーロ圏の購買担当者景気指数が予想を下回ったこともユーロ売りを誘いました。

英ポンドは対米ドル、対円で続伸しました。IMFが今年のイギリスの成長見通しを1.8%から1.7%に下方修正しましたが、影響はありませんでした。

米国債利回りが上昇したことに敏感に反応、新興国通貨が軟調でした。トルコリラは対米ドル、対円で下落しました。トルコとドイツの2カ国関係の深刻化、カタール情勢の不透明感が重石となりました。

南アフリカランドの対円相場も安く取引されました。

カナダドルは対米ドルで去年5月以来の高値に上昇。対円では89円に迫りました。ブルームバーグは、ヘッジファンドが積極的にカナダドルを買っていると伝えました。今年5月にカナダドルのショート(売り)ポジションが過去最高水準に増えましたが、ロング(買い)優勢に転じました。フィッチは、カナダの格付けを最高位の「AAA」に維持すると発表しました。見通しは「安定的」としました。

豪ドルは小幅高。NZドルは小幅安でした。

「ダウ続落」

24日のヨーロッパの株式相場はまちまち。カルテル疑惑が浮上したドイツの自動車各社が軒並み売られ、フランクフルトのDAXは31ポイント安。英ポンド高を嫌気し、ロンドンのFTSEは75ポイント下げました。

ニューヨーク株式相場もまちまち。ダウは続落しましたが、決算期待でテクノロジー株が買われ、ナスダックは最高値を更新しました。S&P500はほぼ横ばいでした。

ニューヨーク原油相場は1.25%高の46米ドル34セント。金相場はほぼ横ばいでした。

NY時間24日 午後4時、東京時間25日午前5時時点の状況です。

[July 24, 2017]  No 031843698

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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