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2017/07/22マーケット: 来週、米ドルの下げ基調続くか

「円高い」

21日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが売られました。

米ドルは対円で大幅安。111円ちょうど近辺で取引されました。トランプ大統領の政策実行力に懐疑的な見方が影響。この日、ホワイトハウスのスパイサー報道官が辞任しました。米国債の利回りが大幅に低下、米ドル売り円買いを誘いました。

ユーロは対米ドルで続伸。ECBのドラギ総裁の前日の発言が引き続き材料になりました。テーパリング(債券買い入れの縮小)を秋に議論することを示唆、ユーロ高に懸念を表明しなかったことがユーロ買いを誘いました。ユーロは対円では下落しました。

英ポンドは対米ドルで小幅高。対円では144円台前半に下落しました。

米ドルは対スイスフランで1年ぶりの安値をつけました。

トルコリラは続落。ドイツとの関係悪化が引き続き影響。クロス取引の対円相場は、米ドル/円の大幅安を受け、下げ幅が大幅でした。

南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばいでした。

カナダドルは対米ドルで上昇しましたが、対円では軟調でした。

豪ドルは利益確定の売りで下落。NZドルは対米ドルで上昇、対円で横ばいでした。

「FOMC」

来週の最大の材料は25日と26日に開かれるFRBの会合(FOMC)です。イエレン議長の記者会見の予定はなく、声明の中に、追加利上げにどこまで慎重なのかを示すヒントがあるか注目されています。アメリカの経済指標では、28日発表の第2四半期のGDP速報値が材料になりそうです。トランプ大統領のロシア疑惑が米ドルの上値を抑える可能性が指摘されています。

来週の米ドル/円について、ロイタージャパンは、米ドルの下値リスクが意識されていると伝えました。対ユーロで米ドル安が進んだり、トランプ大統領の政策運営に不利な情報が出たりすれば、111円割れの可能性もあるとの見方があるとしています。レンジは、米ドル/円が110円50銭〜113円50銭、ユーロ/米ドルは1.1450米ドル〜1.1750米ドルと予想しました。

スコシアバンクは、日米の利回り格差の縮小、アメリカの政治混迷などで円が目先、堅調に推移しそうだとコメントしました。リスク回避局面で一段高になる可能性があるとしています。

バンク・オブ・アメリカのストラテジストは、アメリカの政治混迷と地政学リスクを背景に、夏後半に米ドル安が進む可能性があるとみています。ブルームバーグが伝えたもので、ストラテジストは、リスク回避局面で円が一段高になる可能性があるとコメントしました。

米ドル/円のチャートでは、111円を割った場合の下値支持線が110円39銭、次の節目は109円30銭にあります。上値抵抗線は112円41銭近辺。

ブルームバーグは、ユーロ/米ドルについて、上昇余地があるとしてヘッジファンドが積極的にユーロを買っていると伝えました。中期的に1.1736米ドル〜1.1806米ドルまで上昇することをチャートが示唆しているとしています。

ユーロと比べ英ポンドの上値の重さが目立ちます。来週の英ポンドは、26日のイギリスのGDP速報値に反応しそうです。

来週27日、トルコの中央銀行が政策金利を発表します。トルコリラに大きく影響する可能性があります。今週末にも発表される見通しのフィッチの格付けも来週前半の材料になりそうです。

「ダウ小幅続落、原油大幅安」

21日のヨーロッパの株式相場は大幅安でした。ユーロ高を嫌気、フランクフルトのDAXは207ポイント下げました。

ニューヨーク株式相場は小幅安。GEの弱気見通しを受け地合いが悪化しました。後半の取引で下げ幅を縮めました。GEは2.9%安、これがダウを押し下げました。S&P500とナスダックはほぼ横ばいでした。

ニューヨーク原油相場は2.45%安の45米ドル77セント。米ドル安を受け代替通貨としての金が買われました。金相場の終値は0.71%高の1261米ドルでした。

NY時間21日 午後4時、東京時間22日午前5時時点の状況です。

[July 21, 2017]  No 031843698

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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