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2017/07/08マーケット: 来週、米ドル買い円売り続くか

「カナダドル高い」

7日の欧米の外国為替マーケットでは、アメリカの雇用統計を受け米ドルが買われました。カナダドルの上昇が目立ちました。

賃金の伸びが鈍かったものの、全体的にはアメリカの雇用市場の堅調さが確認されたことで、FRBが既定路線通り年内にあと1回の利上げを実施するとの観測が強まりました。米10年債の利回りが大幅に上昇、米ドル買いを誘いました。

米ドルは対円で一時114円10銭台まで買われました。日銀が長期金利を抑える姿勢を示したことで円が売られ、雇用統計後に円安が一段進みました。

ユーロは対米ドルで小幅安。対円では上昇しました。

英ポンドは対米ドルで下落。対円で小幅安でした。この日発表されたイギリスの経済指標がいずれも弱く、イングランド銀行の年内利上げを疑問視する見方が出ました。

カナダドルは目立って上昇。カナダの雇用統計とIVEY購買担当者景況指数がそれぞれ強かったことが材料になりました。

トルコリラは対米ドルで小幅高、対円で上昇しました。

米国債利回りの上昇を受け、南アフリカランドは対米ドルで下落しました。クロス取引の対円相場は小幅高でした。

豪ドルとNZドルはそれぞれ堅調に推移しました。

「イエレン証言」

来週の外国為替マーケットでは、FRBの金融政策が材料になりそうです。12日にイエレン議長が下院で証言を予定しています。同じ12日に地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されます。アメリカの経済指標では14日の小売売上高が注目です。

米ドル/円については、日米の金融政策の方向の違い、金利格差を材料にした米ドル買い円売りが継続する可能性が高いとみられています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、イエレン議長が議会証言で経済の改善を強調、金融政策の正常化への方向を確認するとみられ、米ドル/円が115円に向けて上昇するだろうとコメントしました。

チャート的には、米ドル/円の上値抵抗線は114円43銭近辺、下値支持線が113円11銭付近にあります。上値抵抗線を突破して米ドル高が進んだ場合、次の節目は115円20銭〜115円50銭とみられています。逆に、リスク回避で円が買われ下値支持線を突破した場合は112円53銭近辺が次の節目と指摘されています。

カナダドルの上昇基調が鮮明になっています。来週12日、カナダの中央銀行が0.50%の政策金利を 0.75%へ引き上げると予想されています。ほぼ織り込み済みで、声明文のトーンが注目されています。

ECBが金融引き締めの方向にあるとみられる中、ユーロは引き続き堅調に推移すると予想されています。英ポンドは12日のイギリスの雇用関連指標が材料になりそうです。

オーストラリアでは来週、目立った経済指標の発表がありません。米国債利回りの上昇基調が続けば、豪ドルは対米ドルなどで軟調に推移すると予想されています。

「ダウ反発、ナスダック高い」

7日のヨーロッパの株式相場はまちまち。ロンドンが小幅高でした。

ニューヨーク株式相場は上昇しました。強めの雇用統計を素直に好感しました。ダウは94ポイント高。IT関連株が買い戻され、ナスダックは63ポイント高もしくは1.04%上昇しました。

原油相場は2.83%安の44米ドル23セント。金相場は1.11%安の1209米ドルでした。

NY時間07日午後4時、東京時間08日午前5時時点の状況です。

[July 07, 2017]  No 031843688

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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