2分でわかるアメリカ

2017/07/01マーケット: 来週の米ドル、さらに動くか

「加ドル高い」

30日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが落ち着きました。対ユーロ、対円で反発しました。目立った材料はありませんでしたが、週末を控えたポジション調整とみられています。米国債の利回りは上昇しました。

英ポンドは対米ドルで小幅高。対円では146円台半ばのポンド高水準で推移しました。イングランド銀行が年末までに利上げするとの観測が強まっています。

新興国通貨はまちまち。トルコリラは対円で上昇。南アフリカランドの対円相場は小幅安でした。

カナダドルは目立って上昇しました。原油価格の上昇と利上げ観測がカナダドルを支えました。先物市場が示唆するカナダ中銀が7月12日の会合で利上げする確率が70%に上がりました。

豪ドルは小幅高。NZドルは高く取引されました。それぞれ中国の強いPMIが支援材料となりました。

「来週は材料豊富」

来週の外国為替マーケットは材料が豊富です。アメリカの経済指標は、7日の雇用統計に注目が集まるほか、ISMの製造業景気指数(3日)とサービス業景気指数(6日)が発表されます。5日には、FRB会合の議事録が公表されます。4日は独立記念日でニューヨークが休場、週前半は薄商いになりそうです。

来週の米ドル/円についてロイタージャパンは、アメリカの重要な経済指標などを受け株価や金利が上昇すれば、米ドルが買われ113円を試す可能性があるとコメントしました。レンジは、米ドル/円が110円50銭〜113円50銭、ユーロ/米ドルは1.1250ドル 〜 1.1550ドルと予想しました。2日の日本の都議会選で自民党が負けた場合、円高方向に動くとの見方もあるが、一時的だろうとしています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、来週の米ドル/円について110円50銭〜113円で推移すると予想しました。来週も主要国の中央銀行の金融政策をめぐる思惑が相場に影響しそうだとコメントしました。

今週はカナダドルの上昇が目立ちました。カナダ中銀による利上げ観測が背景。7日発表のカナダの雇用統計が注目です。

スコシアバンクは、カナダドルが対米ドルで年初来高値を試す可能性があるとコメントしました。

一方、オーストラリアの中央銀行が4日に政策金利を発表します。1.5%を据え置くと予想されています。声明のトーンが相場に影響そうです。ブルームバーグは、オーストラリア中銀もタカ派に転じるとヘッジファンドが予想していると伝えました。

同じ4日には、ニュージーランドのフォンテラ主導の乳製品のオークションが実施されます。NZドルの材料になる可能性があります。

来週7日と8日にドイツのハンブルクでG20首脳会議が開かれます。メルケル首相が、トランプ大統領、そしてトルコのエルドアン大統領に対する批判を強めています。要人発言が、ユーロ、米ドル、トルコリラなどに影響するかもしれません。

上半期は南アフリカランドが堅調でした。ブルームバーグによりますと、シティグループとモルガンスタンレーのアナリストが、下半期に南アフリカランドが軟化するとみています。

「米株反発、ナスダック横ばい」

30日のヨーロッパの株式相場は下落しました。月間ベースでは2%下落した計算です。

ニューヨーク株式相場は反発しました。銀行株が引き続き買われました。個別には、決算が強かったナイキが大幅高でした。IT関連株はまちまち。ナスダックはほぼ横ばいでした。

ニューヨーク原油相場は2.47%上昇しました。終値は46米ドル04セント。上半期の原油相場は14%の下落でした。

金相場は0.28%安の1242米ドル。月間ベースで今年初めて下落しました。

NY時間30日 午後4時、東京時間01日午前5時時点の状況です。

[June 30, 2017]  No 031843685

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ