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2017/06/29マーケット: 円安・米ドル安、欧州通貨に予想修正の動き

「加ドル大幅高」

28日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルと円が軟調。一方で、ヨーロッパの2通貨とカナダドルが上昇し、注目を集めました。

ECBのドラギ総裁の前日の講演を「緩和縮小を示唆」として受け止めユーロが大幅に上昇したマーケットの反応を受け、複数のECB関係者が、匿名ながら「差し迫った政策引き締めを意図したものではない」との見方を示しました。

これを受け、ユーロが対米ドルで弱含む局面もありましたが、後半の取引で買い戻されました。対円で堅調に推移しました。

ロイターによりますと、ドイツ銀行は、ユーロ/米ドルがパリティ(1.0)に向かうとの見方を撤回、今年末までに1.16米ドル、あるいはそれを上回る水準に上昇するとの見通しを示しました。ドイツ銀行は米ドル強気派で、アナリストはユーロが対米ドルで0.85米ドルまで下落すると予想していました。見方を転換したことになります。

英ポンドは目立って上昇しました。対円で145円台に上昇しました。ポルトガルで開かれているECB年次総会で講演したイングランド銀行のカーニー総裁は、数カ月以内に政策金利の引き上げを議論する可能性があると述べました。これが大きく影響しました。

一方、カナダの中央銀行のポロズ総裁は28日、CNBCのインタビューの中で、2015年に実施した利下げが役割を果たしたと述べました。カナダ中銀が7月にも利上げするとの観測が強まりました。

米ドルは対円で小幅安でした。主要国の中央銀行の多くが金融引き締め方向に動く中、日銀が緩和措置を長期間にわたり続けるとの見方が根強く、円の上値は限定的でした。米国債の利回りは小幅上昇しました。

新興国通貨は続伸しました。トルコリラは対円で上昇。南アフリカの対円相場も高く取引されました。

コモディティ相場が堅調。豪ドルが対米ドル、対円で上昇しました。NZドルも買われました。

「米株反発、ナスダック高い」

28日のヨーロッパの株式相場は下落しました。前日のニューヨークでIT関連株が売られたことが嫌気されました。

ニューヨーク株式相場は反発。銀行株が上昇をけん引しました。IT関連株が買い戻され、ナスダックは大幅高でした。

ニューヨーク原油相場は1.1%高の44米ドル74セント。金相場は0.18%高の1249米ドルでした。

NY時間28日午後4時、東京時間29日午前5時時点の状況です。

[June 28, 2017]  No 031843683

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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