2分でわかるアメリカ

2017/06/21マーケット: ポンド安い、原油がベアマーケット

「ユーロ軟調」

20日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドの下げが目立ちました。

イングランド銀行のカーニー総裁が20日のロンドンでの講演の中で、利上げは時期尚早だと述べたことが影響しました。EU離脱交渉が進む中での賃金上昇の鈍化などに警戒感を示しました。一方、S&Pの幹部は、離脱交渉が終わるまでイギリスの格付け見直しを待つ必要がないとの認識を示しました。さらに、メイ首相と地域政党DUPとの閣外協力をめぐる交渉が難航していると伝えられました。

ユーロは対米ドル、対円で軟調でした。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁のタカ派発言が引き続き材料視されました。ダドリー総裁がFRB全体の考えを代表する傾向があることから、緩やかな利上げが続くとの見方が広がりました。ピムコの幹部は、来年最多で4回の利上げがあると予想しているとロイターが伝えました。

ただ、米国債の利回りが大幅に低下、米ドルは伸び悩みました。

米ドルの対円相場は横ばいで推移しましたが、終盤は小幅安で取引されました。

前日に急落した南アフリカランドは続落しました。中銀の通貨防衛の役割に関する文言を憲法から削除するよう監査局が提言したことを受け、S&Pが格下げにつながる可能性があると警告しました。与党のANCも提言を批判しました。

トルコリラは下落。全体の米ドル高の影響を受けました。

原油価格が大幅下落。原油に敏感なカナダドルが売られました。

資源国通貨の豪ドルも軟調でした。オーストラリア中銀が、過熱する不動産市場を背景とした家計債務の急増を注視していることが議事録で明らかになりました。

NZドルは堅調。終盤に伸び悩みました。フォンテラ主導の乳製品のオークションは、GDT価格指数が0.8%低下しました。3月以降で初めての低下。

「米株反落」

20日のヨーロッパの株式相場は反落しました。2008年のカタールからの資金調達をめぐり不正共謀の刑事責任を問われることになったバークレイズが大幅安でした。

ニューヨーク株式相場は反落しました。原油安を嫌気しました。下院のライアン議長が税制改革の年内実施に自信を示しましたが、買いにはつながりませんでした。

ニューヨーク原油相場は2.19%安の43米ドル23セントでした。供給過剰が続くとの見方が背景。チャートの節目を割り、ベア(弱気)マーケット入りしました。30米ドルまで下がるとの悲観的な見方があります。

金相場の終値は0.26%安の1243米ドルでした。

NY時間20日午後4時、東京時間21日午前5時時点の状況です。

[June 20, 2017]  No 031843677

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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