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2017/06/10マーケット: 来週の米ドル/円も振れそう

「ポンド売り」

9日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドが売られました。

イギリス選挙でメイ首相が率いる保守党が過半数を確保できなかったことが影響、アジア市場の流れを引き継ぎました。メイ首相は続投を表明しましたが、ハングパーラメント(宙ぶらりんの議会)で国内政局が不安定になることが確実な情勢。今月から始まるEU離脱交渉に影響するとみられています。
英ポンドの対米ドル相場は一時2.5%安の1.2635ドルまで売られましたが、その後下げ幅を縮めました。対円では139円台半ばまで下げる局面がありましたが、その後140円台半ば〜後半に戻しました。
メイ首相の敗北の影響は他の通貨に広がりませんでした。「国内問題」と受けとめられたようです。

米ドルは全体的に堅調。対円では110円前半で推移しました。米国債の利回りが上昇したことが米ドル買いを誘いました。

ユーロは対米ドルで続落。対円では上昇しました。

新興国通貨は全体的に堅調でした。南アフリカランドは対円で上昇。トルコリラの対円相場はほぼ横ばいでした。

カナダドルは目立って上昇しました。カナダの5月の雇用者数が予想以上に増加したことに反応しました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで小幅安、対円で小幅上昇しました。

「FOMC」

来週は材料が豊富です。最大の注目は14日のFRB会合2日目とイエレン議長の記者会見です。0.25%の利上げを決めるとの予想がコンセンサスになっていますが、その後の金融引き締め方針をどう示すか、バランスシートの縮小にどう言及するかが注目。相場に大きく影響する可能性があります。14日発表のアメリカの小売売上高も材料になるかもしれません。
ロイタージャパンは、来週の米ドル/円相場は、FRBがバランスシートの工程表を示すかどうかで上下に振れやすいとの見通しを伝えました。レンジについては、米ドル/円が108円50銭〜111円80銭、ユーロ米ドルは1.1050ドル 〜1.1350ドルと予想しました。
BKアセットマネージメントのストラテジストは、来週の米ドル/円はFOMC次第だとコメントしました。その上で、アメリカの経済指標が下振れしていて、落ち着いた後は米ドルが軟化する可能性があるとしています。
来週はまた、15日にイングランド銀行とトルコの中央銀行がそれぞれ金融政策を決める会合を開きます。英ポンド、トルコリラにそれぞれ影響する可能性があります。

オセアニア通貨の振れが大きめですが、来週は15日発表のオーストラリアの雇用統計、そしてニュージーランドの第1四半期のGDPが材料視されています。

北朝鮮問題、中東情勢とコモディティ相場、アメリカのロシア疑惑、イギリスの政局なども引き続き相場を動かす可能性があります。

「米株、アップルが影響」

9日のヨーロッパの株式相場は続伸しました。選挙の結果を受けて英ポンド相場が急落したことを受けロンドンが1%超上昇しました。

ニューヨーク株式相場はまちまち。買いが先行、後半の取引でアップルが突然急落したことで心理が悪化しました。ティム・クックCEOのMITの卒業式での講演が嫌気されました。ダウは続伸しましたが、アップルの寄与度が大きいナスダックは大幅安(113ポイント安)でした。S&P500は小幅安でした。
ニューヨーク原油相場は0.42%安の45米ドル83セント。金相場は続落、0.63%安の1271米ドルで取引を終えました。

NY時間09日 午後4時、東京時間10日午前5時時点の状況です。
[June 09, 2017]  No 031843670

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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