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2017/05/18マーケット: 円買いに強い勢い、逃避で殺到

「ユーロ/米ドル高い」

17日の欧米の外国為替マーケットで安全とされる通貨に買いが殺到しました。

アメリカの政局混迷への懸念が背景です。減税やインフラ投資、規制緩和などトランプ大統領の経済政策の先行きに不透明感が増し、警戒感が広がりました。いわゆる「逃避買い」で円が急騰しました。スイスフランは、対米ドルで去年11月のアメリカの大統領選以降の高値をつけました。円買い、スイスフラン買いというより、「米ドル売り」と呼んだ方が正しいかもしれません。

先物市場が示唆するFRBの6月利上げの確率は、1週間前の80%から60%に下がりました。

米ドルは対円で急落。チャートの節目とされた21日移動平均の111円99銭を一気に割り込み円買い米ドル売りが進みました。110円台後半まで円が買われました。米2年債と米10年債の利回りが急低下したことが大きく影響しました。

目先については、4月11日から始まった米ドル高相場のフィボナッチ数例の61.8%戻し水準である110円台半ばの水準が意識されています。

ユーロは対米ドルで1.11ドル台に乗せました。対円では大幅安でした。フランスで親EUのマクロン大統領が誕生、秋の選挙でドイツのメルケル首相が勝利するとの観測が広がり、「政治的に、アメリカよりヨーロッパの方が安定している」との見方がユーロ買い米ドル売りを誘いました。

英ポンドは対ドルで小幅高。対円では大幅安で、143円台で取引されました。イギリスの1−3月期の賃金伸び率が2年半ぶりにインフレ率を下回りました。

リスク回避で新興国通貨は全面安でした。トルコリラは対米ドルで下落、対円で急落しました。

南アフリカランドの対円相場も急落しました。

原油価格が上昇しましたが、カナダドルは対円で大きく売られました。

豪ドルは対米ドルでほぼ横ばい。対円では82円台へ急落しました。

NZドルは対米ドルで堅調に推移。対円では売られ、一時77円を下回りました。

「米株急落、金は急上昇」

17日のヨーロッパの株式相場は全面安でした。フランクフルトは1.35%安、パリは1.63%安でした。ロンドンのFTSEの下落率は0.25%にとどまりました。

ニューヨーク株式相場は急落しました。トランプ政権の先行きが不透明になったことを受け、全面安でした。ダウは372ドル安(1.78%安)の20606ドルで取引を終えました。この日の安値引けで、今月の上昇分を消しました。銀行株が大きく売られ、S&P500が1.82%安と急落しました。テクノロジー株の下げがきつく、ナスダックの下落率は2.5%を超えました。

ニューヨーク原油相場は上昇、49米ドル07セントで取引を終えました。金相場は1.8%高の1258米ドルでした。

NY時間17日 午後4時、東京18日午前5時時点の状況です。

[May 17, 2017]  No 031843654

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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