2分でわかるアメリカ

2017/05/17政局が米ドル圧迫、ポジションに変化

「ユーロ高い」

16日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが売られました。特に対ユーロで大幅安でした。

FBI長官の解任に続いて、ロシアへの機密情報の漏洩が発覚したことを受けて、トランプ政権に対する懸念が広がりました。RBCのストラテジストは、「税制改革が実現するまでトランプ大統領が持たないのではないか」とロイターにコメントしました。

ユーロは対米ドルで節目の1.10米ドルを超えて上昇、1.11米ドルが視野に入りました。対円では125円台半ばまで上昇しました。

ブルームバーグによりますと、ヘッジファンドの米ドルの対ユーロのロング(買い)ポジションが11カ月ぶりの低水準に低下しました。

英ポンドは対米ドルで小幅高、対円で軟調でした。イギリスの4月の消費者物価指数が前年比2.7%上昇と、2013年以来の強い伸びとなりました。

米ドルは対円で下落しました。一時113円割れまで米ドルが売られました。米10年債の利回りが低下したことが影響。トランプ政権の政治の混乱をめぐる懸念が円を支えました。100日移動平均の112.90円を本格的に割った場合、米ドル安・円高が一段進むとの見方があります。

南アフリカランドは対米ドルで大幅高でした。対円でも上昇しました。

トルコリラは対米ドルで小幅高。対円では小幅安でした。エルドアン大統領が訪米、トランプ大統領と会談しました。会談前の共同記者会見の中で、両首脳がテロ対策で協力する姿勢を示しました。ただ、少数民族クルド系武装組織YPGにアメリカが武器供与したことや、在米のイスラム教指導者ギュレン師の処遇をめぐり見解の違いがあり、緊張した会談になったとの見方が少なくありません。

前日に大幅高だったカナダドルは対円で下落しました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで小幅高、対円で軟調でした。

「米株まちまち」

16日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。ロンドンのFTSEは、節目の7500を超えました。

ニューヨーク株式相場はまちまちでした。ワシントンの混乱が上値を重くしました。ナスダックは小幅ながら3日続伸しました。

ニューヨーク原油相場は0.39%安の48米ドル66セントでした。金相場は0.52%高の1236米ドルで取引を終えました。

NY時間16日午後4時、東京17日午前5時時点の状況です。

[May 16, 2017]  No 031843653

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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