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2017/05/06マーケット: 来週の円、どう動くか

「ユーロ続伸」

5日の欧米の外国為替マーケットでは、円が軟調でした。

米ドルは対円で小幅続伸しました。日銀の黒田総裁がCNBCに対しやや強気なコメントをしたことで一時112円ちょうど近辺まで円が買われました。しかし、アメリカの強い雇用統計を受け米ドルが買い戻されました。米2年債利回りは小動き、米10年債は小幅低下しました。

アメリカの強い雇用統計はヨーロッパの通貨を押し上げました。ユーロは対米ドルで小幅続伸。対円では123円台後半に上昇しました。

英ポンドは高く取引されました。対円で146円台に乗せました。

リスク選好ムードが強く、新興国通貨が堅調でした。南アフリカランドの対円相場が大幅上昇。トルコリラも対円で高く取引されました。

前日に急落した原油相場が反発。コモディティ価格も堅調でした。

資源国通貨のカナダドルが対円で大幅高でした。カナダの失業率が6.7%から6.5%へ低下しました。

豪ドル、NZドルもそれぞれ高く推移しました。特に、インフレ率が上昇するとの期待を背景に、NZドル高が目立ちました。

「仏大統領選とスーパーサースデー」

来週のアメリカの経済指標は週後半に集中しています。12日金曜日、4月の小売売上高と消費者物価指数が発表されます。

スコシアバンクは、米ドル/円について、テクニカル的に112円15銭〜113円のレンジを抜けるのを待っているとコメントしました。月間見通しの中では6月末に115円になるという予想を維持しました。一方、TD証券が米ドルの6月末を114円と予想したとポンドスターリングライブが伝えました。

7日のフランス大統領選の決選投票が週前半の相場に影響しそうです。予想通りマクロン氏が勝てば、あらためてリスク選好ムードが広がる可能性があります。ユーロの対米ドル相場が1.0を超えて上昇すれば、1.2を目指すとの見方があります。反対に、ルペン氏がサプライズ勝利した場合は、ユーロ相場が10%下落するとジュリアスベアのストラテジストが予想しているとFTが伝えました。

18日はイングランド銀行の「スーパーサースデー」。金融政策委員会で政策金利と資産購入目標が据え置かれると予想されていますが、同時に公表されるインフレーション・レポートが英ポンド相場に大きく影響する可能性が指摘されています。

来週11日、ニュージーランドの中央銀行が政策金利を発表します。1.75%で据え置くとの予想が優勢です。ANZは、年末まで金利が据え置かれると予想、利下げは正当化できず、次の動きは利上げではないかと最新のレポートで述べました。ウエストパックは、11日に金利は据え置かれるが、次の動きは利上げになることを示唆する可能性があるとコメントしました。タカ派的な声明であれば、NZドル相場を押し上げる可能性があります。

このところ、新興国通貨が堅調に推移しています。テンプルトンのストラテジストが「新興国通貨の上昇ははじまったばかり」だとみているとブルームバーグが伝えました。

今週は原油や鉄鉱石などが売られ、資源国通貨が軟調でした。コモディティ相場に左右される展開が予想されます。

「米株小幅高」

5日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。フランス大統領選への注目が集まっています。

ニューヨーク株式相場は小幅高でした。IBMが大幅安でダウの上値を抑えました。強い雇用統計を受け、ナスダックが上昇しました。アップルは最高値を更新しました。

ニューヨーク原油相場は反発、46米ドル22セントで取引を終えました。週間ベースでは6.3%下落しました。

金相場は0.14%安の1226米ドルでした。

NY時間05日 午後4時、東京06日午前5時時点の状況です。

[May 05, 2017]  No 031843646

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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