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2017/04/29マーケット: 来週の米ドルはどうか

「ユーロ反発」

28日の欧米の外国為替マーケットでは、円が安く取引されました。ユーロは反発しました。

米ドルは対円で111円半ばに上昇しました。アメリカの第1四半期のGDPが弱かったものの、別に発表された雇用コスト指数が予想を上回ったことに反応しました。米2年債は小動き、米10年債の利回りは低下しました。

ユーロは対米ドルで反発しました。対円で上昇。ユーロ圏の消費者物価指数が予想を上回ったことが材料になりました。フランスの大統領選に関し、マクロン前経財相が依然として優勢だと伝えられたこともユーロを支えました。S&Pが、ドイツの格付けを最上級の「AAA」で据え置きました。

英ポンドは4日続伸。このところ英ポンドの上昇が顕著です。月間ベースの対米ドル相場は3%上昇した計算。対円では144円台のポンド高水準で取引されました。

トルコリラは対米ドルでほぼ横ばい。対円では続伸しました。

南アフリカランドは続落しました。対円ではほぼ横ばい。

カナダドルは対米ドルで去年2月以来の安値をつけました。対円では小幅安でした。

NZドルと豪ドルは、それぞれ小幅高でした。

「FOMCと雇用統計」

来週1日月曜日はメーデーでヨーロッパが休場、トルコと南アフリカも祝日です。日本のゴールデンウィークの影響、薄商いが予想されます。

5月7日のフランス大統領選の決選投票をめぐる観測、朝鮮半島情勢が引き続き材料になる可能性があります。

このほかの材料も豊富です。特に、FRBが金融政策を決める3日の会合(FOMC)と5日発表のアメリカの雇用統計が注目です。FOMCについては、金融政策を据え置くとみられますが、声明のトーンが相場に影響しそうです。6月の利上げの可能性を示唆するか。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、FRBが6月利上げを示唆する可能性が低いとみられ、3日の会合まで米ドル/円が売られる可能性があるとコメントしました。

来週の米ドル/円についてロイタージャパンは、上値が重い展開となりそうだとの見通しを配信しました。地政学リスクが再燃しなければ、関心がアメリカの経済状況へ移りそうだとしています。レンジは、米ドル/円が108円〜113円、ユーロ/米ドルが1.0550米ドル〜1.0950米ドルと予想しました。

スコシアバンクは、円相場が引き続きマーケット全体のムードに左右されそうだとコメントしました。200日移動平均の111円76銭近辺で米ドルの上値が重かったとしています。

セル・イン・メイ」という格言がウォール街にあります。5月の「株売り、株安傾向」を示したもの。株価の動向も米国債利回りと同様に、米ドル相場に影響しそうです。

一方、投資情報のポンドスターリングライブは、5月の米ドル高予想が多いと伝えました。ウエストパックのアナリストは、5月中に米ドル/円が112円15銭、続いて114円65銭に向かう可能性があるとコメントしたとしています。コメルツバンクは、第5のエリオット波道が米ドル/円を押し上げると予想していると伝えました。

来週2日、オーストラリアの中央銀行が金融政策委員会を開きます。政策を据え置くとの見方が優勢です。声明のトーンに注目が集まっています。豪ドル相場に影響しそうです。

来週はまた、ニュージーランドのフォンテラが主導する乳製品のオークションが2日に予定されています。3日のニュージーランドの雇用関連指標も注目。

トルコでは、4月の消費者物価指数が3日に発表されます。3月は11.29%と高水準。エルドアン大統領の周辺と後期流動性貸出金利を引き上げたばかりの中央銀行がどう反応するか、注目です。

「米株反落」

28日のヨーロッパの株式相場は続落しました。バークレイズが急落。

ニューヨーク株式相場は反落しました。弱気の業績見通しを示したインテルが売られました。既存店の売り上げが弱かったスターバックスが下落しました。月間ベースでは上昇を維持しました。

ニューヨーク原油相場は反発。終値は0.74%高の49米ドル33セントでした。金は0.19%高の1268米ドルで取引を終えました。

NY時間28日 午後4時、東京29日午前5時時点の状況です。

[April 28, 2017]  No 031843641

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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