2分でわかるアメリカ

2017/04/15マーケット: 来週の米ドルはどうか、トルコリラ変動か

「米ドル、対円で軟調」

14日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルの上値の重さが意識されました。イースター前のグッドフライデーでヨーロッパが休場。ニューヨークの参加者も少なく、極端な薄商いでした。

米ドルは対円で下落。108円台半ばで取引されました。200日移動平均を下回った水準です。

アメリカの小売売上高が2カ月連続でマイナス、消費者物価指数が低下したことを受け、FRBの追加利上げが当初予想の6月ではなく、9月になりそうだとの観測が広がりました。金利先物が示唆する6月利上げの確率は56.7%、9月は76.3%。地政学リスクで「逃避の円買い」が進みました。

ユーロは対米ドルで横ばい。対円で下落しました。フランス大統領選に関する世論調査で、極右のルペン氏の支持率が小幅低下しました。

英ポンドの対円相場は136円ちょうど近辺で取引されました。

トルコリラは売られました。南アフリカランドの対円相場はほぼ横ばい。

カナダドルは対円で下落しました。

豪ドルは、オーストラリアの雇用統計が強く対米ドルで小幅高でした。対円では軟調。NZドルは安く取引されました。

「地政学リスクを意識」

来週の外国為替マーケットでは、朝鮮半島情勢やシリアをめぐる米ロの緊張など地政学リスクが引き続き相場に影響しそうです。週前半はイースターにからみヨーロッパが休場、薄商いになると予想されます。FRBが19日にベージュブックと呼ばれる地区連銀経済報告を公表します。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、投資家がリスク回避的な行動を強める結果、円高バイアスがかかりやすいとの見通しを伝えました。米ドル買い要因は、主に短期筋のポジション調整に限定されそうだとしています。レンジは、米ドル/円が107円50銭〜110円、ユーロ/米ドルが1.0500ドル〜1.0700ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル/円の上値抵抗線が109円90銭、そして、下値支持線は107円85銭とみています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドル/円について、「売られ過ぎ感」から米ドルが買い戻される可能性があるが、米ドル売りの機会になるだろうとコメントしました。

アメリカのペンス副大統領がアジアとオセアニアを歴訪します。北朝鮮問題を協議するため韓国を訪問。そのあと、日本にも短期滞在する予定です。貿易問題も協議するとみられます。トランプ大統領が米ドル高をけん制する発言をした直後だけに、注目されます。

フランスの大統領選を23日に控え、思惑がユーロ相場に大きく影響しそうです。

一方、トルコでは、憲法改正の是非を問う国民投票が16日に実施されます。賛成が過半数に達した場合、トルコの政治システムが歴史的に変わります。エルドアン大統領の権限が大幅に強化されることになります。「賛成可決」がメインシナリオですが、その後の政局が不透明になるとの懸念が一部であります。トルコリラが週明けから大幅に変動する可能性があります。

来週のNZドル相場は18日の乳製品のGDTオークションが材料。同じ18日に公表されるオーストラリア中銀の議事録が豪ドル相場に影響しそうです。

「休場」

14日の欧米の株式マーケットは、グッドフライデーのため休場。

ニューヨークマーカンタイル取引所も休場でした。

NY時間14日 午後4時、東京15日午前5時時点の状況です。

[April 14, 2017]  No 031843631

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.10.23 更新マーケット: ユーロとポンド安い、米ドル堅調「資源国通貨軟調」22日の欧米の外国為替マーケットでは、英ポンドとユーロが軟調でした。英ポンドは、ブレグジットをめぐる交渉がこう着していることが影響しました。離…
  • 2018.10.20 更新マーケット: 来週の円、ドル、ユーロ振れるか「オセアニア通貨堅調」19日の欧米の外国為替マーケットでは、円が軟調でした。中国のGDPが予想を下回りましたが、当局が支援策を打ち出す方針を示したことを受け懸念…
  • 2018.10.19 更新マーケット: 円堅調、トルコリラ大幅反落「ポンド安い」18日の欧米の外国為替マーケットでは、円が堅調でした。英ポンドの下げが目立ちました。トランプ大統領の圧力に屈せず、アメリカ財務省は為替報告書で中国…
  • 2018.10.18 更新マーケット: 米ドル高・円高、トルコリラ大幅続伸※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)「欧州通貨安い」17日の欧米の外国為替マーケットでは、リスク…
  • 2018.10.17 更新 マーケット: ポンド高い、トルコリラ続伸※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)「資源国通貨が続伸」16日の欧米の外国為替マーケットでは、英…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ