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2017/04/12マーケット: 加速した「逃避の円買い」、どこまで

「地政学リスクを意識」

11日の欧米の外国為替マーケットでは、地政学リスクへの懸念が広がり、円が幅広く買われました。

シリアをめぐる米ロの緊張が最大の材料。ロイターが「モスクワ上空に黒煙」と報じたことを受け、「逃避の円買い」が一段進みました。結局、何もなかったのですが、投資家がいかに地政学リスクを意識しているのかを示した局面でした。シリアへの攻撃に踏み切ったトランプ政権が、北朝鮮に対しても軍事行動を起こすとのではないかとの一部の懸念も加わり、リスク回避ムードが強い展開でした。

米ドルの対円相場は、米ドルの支持線と幅広く意識された110円を割りました。米国債利回りが大幅に低下、米ドル売りを誘いました。

スコシアバンクは、米ドル/円が108円まで下落する可能性があるとコメントしました。米ドル/円の200日移動平均線は108円70銭近辺にあります。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円では売られました。フランスの大統領選で極右のルペン氏が躍進するとの懸念が再燃しつつあります。

英ポンドの対円相場は136円台後半に下落しました。

南アフリカランドは対米ドルで上昇、対円では軟調でした。トルコリラは対米ドルで横ばい、対円では下落しました。

カナダドルは対円で下落。リスク回避ムードが影響し、豪ドルとNZドルはそれぞれ安く取引されました。

「米株小幅安」

12日のヨーロッパの株式相場はまちまち。

ニューヨーク株式相場は小幅安でした。リスク回避で売りが先行、ダウは一時100ドル超下げましたが、終盤に下げ幅のほとんどを消しました。アップルをはじめテクノロジー株の下げが目立ちました。

ニューヨーク原油相場は0.60%高の53米ドル40セント。金相場はリスク回避ムードを受け1.62%高の1274米ドルで取引を終えました。

米国東部時間の12日(日本時間13日朝)の出稿は、移動のためお休みします。13日(日本時間14日朝)に再開します。

NY時間11日午後4時、東京12日午前5時時点の状況です。

[April 11, 2017]  No 031843629

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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