2分でわかるアメリカ

2017/04/11マーケット: 新興国通貨安い、ポンド堅調

「米ドルやや軟調」

10日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルがやや軟調でした。

米ドルは対円で小幅安。米2年債は小動きでしたが、米10年債利回りが低下しました。シリアをめぐる米ロの緊張を受けた「逃避の円買い」も影響しました。アメリカの3月の労働市場情勢指数が予想に届かなかったことも米ドル売りにつながりました。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁が先週末、バランスシート縮小と利上げを同時に進めないことを示唆したことから、この日のFRBのイエレン議長の発言に注目が集まりました。イエレン議長は、経済の堅調が続けば利上げが妥当になるとの認識を示すとともに、急速な利上げを余儀なくされることを望まないと述べました。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、今週は金曜日発表のアメリカの小売売上高まで材料が乏しいとコメントしました。地政学リスクが相場に影響する可能性があるとしています。

ユーロは対米ドルで横ばい。対円では小幅安でした。英ポンドは堅調でした。

リスク回避ムードがやや強く、新興国通貨は軟調でした。南アフリカランドは対円で下落。S&Pに続いて、フィッチが7日に南アフリカを格下げしました。

トルコリラは対円で安く取引されました。トルコの鉱工業生産が予想を下回りました。インフレ率が高い一方、国民投票を次の日曜日に控えていることから、中央銀行が動けない状況になっています。

原油価格が上昇。原油に敏感なカナダドルが堅調でした。

NZドルは堅調、豪ドルは小動きでした。

「米株ほぼ横ばい」

10日のヨーロッパの株式相場は小幅安でした。地政学リスクが意識されました。

ニューヨーク株式相場はほぼ横ばい。決算シーズンを控えて様子見ムードが強かったほか、イースターに絡み参加者が少なく、方向感がありませんでした。

ニューヨーク原油相場は1.61%高の53米ドル08セント。金相場は0.27%安の1253米ドルで取引を終えました。

NY時間10日午後4時、東京11日午前5時時点の状況です。

[April 10, 2017]  No 031843628

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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