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2017/04/01マーケット: 来週の米ドル、上値重いか

「ランド急落」

31日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルがやや軟調でした。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁の「引き締めを急がない」とするハト派的な発言が材料になりました。

米ドルは対円で下落しました。米2年債と米10年債の利回りがそれぞれ低下、米ドル売りを誘いました。

ユーロは対米ドルで横ばい、対円では軟調でした。

英ポンドの対円相場はほぼ横ばいでした。

南アフリカランドは急落しました。ズマ大統領が、マーケットの信任が厚かったゴーダン財務相を解任、南アフリカの財政や格付けへの懸念が強まりました。結党105年の与党・アフリカ民族会議(ANC)が分裂するリスクがあると指摘されました。

トルコリラの対円相場は小動きでした。

カナダドルは対円で下落。豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで小動き、対円で軟調でした。

「材料多い来週」

来週は材料が豊富です。7日発表のアメリカの3月の雇用統計をはじめFRBの利上げペースを見極める上で重視される経済指標の発表が相次ぎます。5日には、前回のFRBの金融政策を決める会合の議事要旨が公表されます。また、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が来週3日と7日の2回、発言する機会があり、材料になる可能性があります。

来週6日と7日には、アメリカのトランプ大統領が中国の習近平国家主席と初めて会談します。「非常に厳しい会談になる」とトランプ大統領が発言していますが、貿易問題と通貨問題をめぐる話し合いの行方が注目です。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、FRBの利上げが着実に進められるとの思惑から雇用統計に向けて底堅いと見込まれる一方、米中首脳会談を前にトランプ大統領の保護主義的な言動に対する警戒感が上値を抑えそうだとの見通しを伝えました。レンジは、米ドル/円が110円50銭〜113円50銭、ユーロ/米ドルは1.0600米ドル〜1.0900米ドルと予想しました。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドル/円が111円〜112円で推移したが、来週のアメリカの経済指標が強ければ、113円台に乗せる可能性があるとコメントしました。

ラボバンクのストラテジストは、米ドルの方向はトランプ大統領次第だとマーケットウォッチにコメントしました。共和党との亀裂がある中で、トランプ大統領が来週の米中首脳会談で通商政策を明確にすることになり、米ドルの方向を決めるだろうとしています。

イギリスのメイ首相がEU離脱を29日に正式通知して以降、英ポンドが堅調に推移しました。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチは、顧客向けメモで、「不透明ははじまったばかり」として、英ポンドが下げる局面では買いを勧めました。

来週4日、オーストラリアの中央銀行が金融政策委員会を開きます。1.5%の政策金利を据え置くと予想されています。同じ日、ニュージーランドのフォンテラ主導の乳製品オークションが実施されます。NZドルに影響しそうです。

「米株反落」

31日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。ロンドンは下落。南アフリカ関連銘柄が軒並み売られました。

ニューヨーク株式相場は反落。ナスダックは高く推移していましたが、最後の5分で小幅安に転じました。トランプ大統領が取引終了前に、貿易に関する2つの大統領令に署名しました。保護主義への警戒感が強まりました。

ニューヨーク原油相場は続伸、0.5%高の50米ドル60セントでした。四半期ベースでは5.8%下落しました。
金相場は0.26%高の1251米ドルで取引を終えました。

NY時間31日 午後4時、東京01日午前5時時点の状況です。

[March 31, 2017]  No 031843622

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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