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2017/03/04マーケット: 来週の米ドルはどう動くか

「ユーロ堅調」

3日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが軟調でした。

米ドルは対円で買いが先行しましたが、終盤に米ドル安円高に転じました。米国債の利回りが急速に上昇幅を縮めたことが影響しました。

FRBのイエレン議長が講演で3月利上げを示唆したことで材料出つくし感が出ました。議長がトランプ政権の財政政策の不透明感を指摘したことも材料視されました。

ユーロは高く取引されました。フランスの大統領選に関する世論調査で、中道系独立候補のマクロン前経財相が、支持率で極右のルペン氏を抑え首位となりました。懸念がやや後退しました。

イギリスの2月のサービス業の購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回ったことが影響し、英ポンドは対米ドルで7週間ぶりの安値をつけました。しかし、終盤に小幅高に転じました。対円では下落。

トルコリラは対円でほぼ横ばい。南アフリカランドの対円相場も小動きでした。

カナダドルは対円で軟調でした。

NZドルは、対米ドル、対円で売られました。豪ドルはまちまちでした。

「米雇用統計」

FRBが金融政策を決める会合を控え、来週はFRB関係者による政策関連の発言が禁止されるブラックアウト期間に入ります。FRB高官の発言がないため、経済指標や金利動向に敏感になるとみられます。経済指標で最も注目されるのは10日発表のアメリカの2月の雇用統計です。

3日のイエレンFRB議長の演説を受けアメリカの短期金利先物相場が示唆する3月利上げの確率が90%近くに達しましたが、雇用統計で見方が変わる可能性があります。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円が底堅く推移しそうだとの見通しを配信しました。ただ、高値では短期筋の利益確定や実需の米ドル売りが上値を抑える可能性も指摘されているとしています。レンジは、米ドル/円が113円〜116円、ユーロ/米ドルは1.0350ドル〜1.0650ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドルの対円相場について、111円半ば〜115円のレンジが続いていると指摘した上で、「レンジ抜け」を待っている状況だとコメントしました。

一方、クレディスイスの幹部はブルームバーグに対し、外国為替相場が大きく変動する局面は終わったとする認識を示すと同時に、円と英ポンドが今後上昇、ユーロが対米ドルでパリティ(1.0)に向かうだろうとコメントしました。米ドル/円について、FRBが利上げしても115円を超えて円安が進むより、110円に向けて円高が進む可能性が高いとしています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、英ポンドの対米ドル相場のチャートが下振れしたため、目先、英ポンドが一段安になりそうだとコメントしました。

来週9日、ECBが定例理事会を予定しています。政策を据え置くと予想されています。最新の経済見通しとドラギ総裁の記者会見が注目です。

これに先立ちオーストラリア中銀(RBA)が7日に金融政策を決める会合を開きます。1.5%の政策金利を据え置くとみられています。声明はやや慎重トーンになる可能性があるとみられています。

NZドルは今週、主要通貨の中で最悪のパフォーマンスでした。来週7日の乳製品のGDTオークションが材料になりそうです。

「米株小幅反発」

3日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。方向感がありませんでした。

ニューヨークの株式相場は小幅ながら反発しました。イエレンFRB議長の講演の影響は限定的でした。

ニューヨーク原油相場は1.37%高の53米ドル33セント。金相場は0.52%安の1232米ドルでした。

NY時間03日 午後4時、東京04日午前6時時点の状況です。

[March 03, 2017]  No 031843602

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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