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2017/02/18マーケット: 来週の米ドル/円もゆれそう

「円高い」

17日の欧米の外国為替マーケットでは、円が上昇した一方、ユーロと英ポンドが下落しました。

米ドルは対円で下落。チャート上の節目である112円50銭に近づきました。米国債利回りが大幅に低下、米ドル売り円買いを誘いました

ユーロは売られました。フランスの大統領選で左派系の政党が協力するのではないかとの観測が影響しました。選挙の行方が不透明で、ユーロの重石となっています。

英ポンドも安く取引されました。対円では一時、心理的な節目の140円を割りました。
イギリスの1月の小売売上高が予想に届かなかったことが材料になりました。

トルコリラは反発しました。大統領に権限を集中するための憲法改正の是非を問う4月16日の国民投票に向けたキャンペーンが本格始動しました。中東歴訪から帰国したエルドアン大統領が17日、大勢の観衆の前で賛成票を投じるよう訴えました。

南アフリカランドは下げました。コモディティ価格が下落、マーケット全体のリスク回避の動きが影響しました。

資源国通貨は軟調でした。カナダドルが下落。豪ドルとNZドルもそれぞれ対米ドル、対円で安く取引されました。

「トランプ大統領にらむ」

来週の外国為替相場は、引き続きトランプ大統領の発言が影響しそうです。移民に関する大統領令の修正版を来週中に発表する予定です。メディアの政権批判が熱を帯びていて、新たなリーク情報が出て材料になる可能性があります。アメリカの経済指標で注目されるのは、24日のミシガン大消費者信頼感指数。22日にはFOMC議事録が公表されます。

20日月曜日はアメリカが祝日、取引が低調になることが予想されます。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、トランプ政権の政策やFRBの早期利上げへの思惑がくすぶり、底堅い展開になりそうだと伝えました。ただ、米ドルが上値の決め手に欠け、狭いレンジでの推移が想定されるとしています。レンジは、米ドル/円が112円〜115円、ユーロ/米ドルは1.0500ドル〜1.0800ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドルの対円相場について、マーケット全体の心理の影響を受けやすいとコメントしました。円高に対する投資家のヘッジが薄く、リスク回避の局面では円が一段高になる可能性もあるとしています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドルの本格上昇は、トランプ大統領が「目を見張る税制改革」を発表して以降ではないかとコメントしました。

 ユーロは、引き続きフランスの大統領選に絡んだ動きが影響しそうです。ユーロ圏の製造業PMI(購買担当者景況指数)と消費者物価指数も注目です。

一方、来週の豪ドルについては、21日のオーストラリア中銀の議事録が最大の材料です。NZドルは、21日に実施される乳製品のGDTオークションが影響しそうです。

「NYダウ横ばい」

17日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。大統領選の行方が不透明なことを嫌気してパリの相場は0.65%下落。英ポンド安を受け、ロンドンは高く取引を終えました。

ニューヨーク株式相場は小幅高。英ユニリーバに経営統合を提案した食品大手クラフト・ハインツが大幅高でした。ダウはほぼ横ばいでした。

ニューヨーク原油相場はほぼ横ばい。金相場は3連休を控え小幅反落しました。

NY時間17日 午後4時、東京18日午前6時時点の状況です。

米国時間の週明け20日は「プレジデンツデー(大統領の日)」で連邦祝日。お休みとし21日(日本時間の22日朝)に再開します。

 [February 17, 2017]  No 031843593

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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