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2017/02/11マーケット: 来週の米ドル、どちらにも振れる可能性

「豪ドル高い」

10日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調に推移しました。

トランプ大統領の税制改正に関する前日の発言が引き続き米ドル買いを誘いました。

米ドルは対円で小幅高。日米首脳会談後の記者会見で、トランプ大統領が「為替は公平な土俵にすべきだ」と発言した直後に一時112円台後半に米ドルが下落する局面がありましたが、すぐに買い戻されました。米国債利回りが上昇したことが米ドルを支えました。

ユーロは対米ドルで続落。対円でも軟調でした。フランスの大統領選が不透明なことがユーロの重石になっています。

英ポンドの対円相場はほぼ横ばいでした。

トルコリラは軟調。クロス取引の対円相場は小幅安でした。

南アフリカランドは対円で小幅高でした。

原油高を好感してカナダドルは対円で高く取引されました。

豪ドルは対米ドル、対円で大幅高でした。オーストラリア中銀が、10日に発表した四半期金融政策報告で、2017年6月期のGDP伸び率見通しを下方修正しました。予想通りでした。それより、報告書で追加利下げを検討していないことを示唆したことが材料になりました。

NZドルは対米ドルで横ばい。対円では堅調でした。

「トランプ政策とFRB」

来週の外国為替マーケットでは、引き続きトランプ大統領の発言、行動が相場に影響しそうです。安倍首相との会談後の会見の中で、安全保障関連の重要な発表を来週予定していると述べました。

保護主義的な内容かどうかが注目。来週はまた、14日と15日にFRBのイエレン議長が議会で証言する予定です。3月利上げの可能性にどう言及するかが注目です。アメリカの経済指標では、15日発表の小売売上高と消費者物価指数などが材料になる可能性があります。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、日米首脳会談の結果次第で上値を試す可能性があるとしています。(日米首脳は11日、フロリダで「ゴルフ会談」を予定しています。)トランプ氏から不規則発言が飛び出すなどしてリスク回避が強まれば111円台への下落もありうるとしています。レンジについては、米ドル/円が111円50銭〜115円50銭、ユーロ/米ドルは1.0500ドル〜1.0800ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル/円が113円半ばから後半にある「雲」を抜けるのにもがいているとコメントしました。レンジを抜けるかが注目です。

一方、BKアセットマネージメントのストラテジストは、FRBのイエレン議長が来週の議会証言で年に2、3回の追加利上げを示唆すれば米ドルの対円相場は114円台に乗せ、慎重な姿勢であれば112円に向かうだろうとコメントしました。

豪ドルがこのところ堅調に推移しています。来週は中国の経済指標に加え、16日のオーストラリアの雇用統計が豪ドル相場に影響しそうです。

「米株最高値」

10日のヨーロッパの株式相場は小幅高でした。決算を睨む個別に明暗が分かれました。

ニューヨークの株式相場は上昇しました。ダウ、S&P500、ナスダックがそれぞれ最高値を更新しました。トランプ大統領が、安倍首相との会談で強硬な姿勢を示さなかったことが材料になりました。

ニューヨーク原油相場は大幅高でした。終値は1.62%高の53米ドル86セントでした。金相場は0.07%安の1236米ドルで取引を終えました。

NY時間10日 午後4時、東京11日午前6時時点の状況です。

 [February 10, 2017]  No 031843588

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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