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2017/01/28マーケット: 来週の米ドル、レンジ抜けるか

「米ドル/円高い」

27日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが対円で上昇しました。

決め手となる材料はなく、米国債利回りが低下しましたが、米ドルは堅調でした。ポジション調整が影響したと指摘されています。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円では123円台に上昇しました。

英ポンドは対米ドルで下落、対円では小幅高で推移しました。

南アフリカランドの対円相場はやや軟調でした。

トルコリラは対米ドルで下落、対円でも軟調でした。政治リスクと治安リスク、そして、不十分な中央銀行の対応が引き続き影響しました。

原油価格が下落。カナダドルは対米ドルで売られましたが、対円では堅調でした。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で高く取引されました。

「来週は材料豊富」

来週は材料が豊富です。日銀(31日)、FRB(1日)、そしてイングランド銀行(2日)がそれぞれ金融政策を決める会合を予定しています。FRBのFOMC後にイエレン議長の会見が予定されておらず、声明で年3回の利上げ見通しについてどう表現するかが注目です。

アメリカの経済指標では、30日発表のPCEコアデフレーターと31日のISM製造業指数、3日の雇用統計が注目されます。

ロイタージャパンは、来週の米ドル/円について、神経質な展開が続くとみられるとの見通しを配信しました。日米の中銀イベントやアメリカの重要指標の発表が予定されていて、日米の景況感や金融政策の方向の違いが意識され底堅さがみられる一方、トランプ大統領の保守主義姿勢への警戒感が重石になりやすいとしています。レンジは、米ドル/円が113円〜116円、ユーロ/米ドルは1.0550ドル 〜1.0850ドルと予想しました。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、米ドルがマーケット全体の方向を決める状況が継続するだろうとコメントしました。トランプ大統領が新たな大統領令に署名するとみられるが、来週の米ドルを最も動かすのはFOMCとアメリカの雇用統計だろうとしています。米ドル/円は112円50銭〜115円30銭のレンジで推移しているが、レンジを超えて振れる可能性があると予想しました。

スコシアバンクは、テクニカル的に米ドル/円の予想される下値は112円台半ば、上値は118円台半ばだとコメントしました。

ブルームバーグは、2012年以降の米ドル相場について、1月の動きがその年の方向を決める傾向が強いとの見方を伝えました。ブルームバーグによりますと、BofAメリルリンチのアナリストは、クリントン政権が就任当初に対日赤字を背景に米ドル高を抑制する方向で動いたと指摘、米ドルが上昇する局面ではトランプ政権が米ドル高をけん制する可能性があるとみています。

中国が春節(旧正月)で長期休暇に入りました。来週は、アジアの売買が細ることが予想されます。

「米株まちまち」

27日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。英ポンドが対米ドルで下落したことを好感、ロンドンのFTSEは23ポイント高でした。

ニューヨーク株式相場もまちまち。ダウは7ポイント安もしくは0.04%安の20093ドルでした。ナスダックは小幅ながら上昇して取引を終えました。週間ベースでは、主要指数はいずれも大幅高でした。

ニューヨーク原油相場は1.13%安の53米ドル17セント。金相場は0.12%安の1188米ドルでした。

NY時間27日 午後4時、東京28日午前6時時点の状況です。

[January 27, 2017]  No 031843579

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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