2分でわかるアメリカ

2016/12/20マーケット: 円全面高、トルコリラ売られる

「一時116円台半ば」

19日の欧米の外国為替マーケットでは、円が幅広く買われました。

ロシアの駐トルコ大使がアンカラで射殺されたことを受け、安全資産としての円が買われました。米ドルは対円で一時116円台半ばまで下落しました。米国債利回りが大幅低下したことも米ドル売り円買いにつながりました。

また、ドイツの首都ベルリン中心部のクリスマス市場にトラックが突っ込み、9人が死亡、少なくとも50人がケガをしました。イスラム教過激派組織ISISの関係者が関与した可能性があるとされています。この事件も安全資産としての円買いを誘いました。

一方、FRBのイエレン議長がボルティモアで講演しました。雇用が強いとの認識を示しましたが、相場への影響は限定的でした。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、日銀の決定によるが、米ドルの対円相場が114〜116円に下落する可能性があるとコメントしました。

ユーロは対米ドルで下落、対円では大幅安でした。ポンドの対円相場は一時144円台半ばまで売られました。

トルコリラは対米ドルで下落。対円で大幅安でした。ロシア大使がアンカラで射殺された事件の少し前、トルコ東部などで連続爆発テロが発生、14人が死亡、100人以上がケガをしました。前者はシリアをめぐるロシアの対応に反感を持つトルコ人警察官の犯行と特定されましたが、後者は少数民族のクルド系武装組織の犯行とみられています。トルコの危険度が一段と高まっています。トルコの中央銀行は20日、金融政策決定会合を開きます。注目です。

南アフリカランドの対円相場も下落しました。

カナダドルは対米ドル、対円でそれぞれ下落しました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で売られました。NZドルの対米ドル相場は節目の0.70米ドルを割りました。

「米株小幅高」

19日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。パリの共和国法院が、フランス財務相時代に公正な業務遂行を怠ったとしてIMFのラガルド専務理事に有罪判決を下しました。これを受けパリのCACが下落しました。

ニューヨーク株式相場は小幅高でした。出遅れていた通信株が買われた一方、エネルギー株が売られました。

ニューヨーク原油相場は0.21%高の53.06ドル。金相場は0.47%高の1142ドルでした。

NY時間19日午後4時、東京20日午前6時時点の状況です。

 [December 19, 2016]  No 031843556

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ