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2016/12/17マーケット: 来週の米ドルはどう動くか

「米ドル軟調」    

16日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが対主要通貨で軟調でした。

目立った材料はありませんでしたが、FOMC後の急ピッチの米ドル高が一服しました。利益確定の動きも米ドルにネガティブでした。

米ドルは対円で下落。米国債利回りが低下、米ドル売りを誘いました。

アメリカ財務省が公表した対米証券投資統計によりますと、日本の米国債保有高が中国を抜いて2年ぶりに首位になりました。中国は、人民元を下支えするため、米国債を売却しています。

ユーロは対米ドルで反発。ただ、依然として低水準で推移しました。ユーロの対円相場はほぼ横ばいでした。

英ポンドは上昇。対円では147円台に戻しました。

資源国通貨は軟調でした。豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で下落しました。原油価格が上昇しましたが、カナダドルは対円で下落しました。

新興国通貨はまちまち。南アフリカランドの対円相場は安く取引されました。トルコリラは対米ドルで上昇、対円でも堅調でした。

「休暇前の相場」

クリスマスを週末に控えた来週は、年内最後の週になる投資家が少なくありません。週後半から売買高が細ることが予想されます。アメリカ発の材料は薄めです。

米ドル/円相場についてロイタージャパンは、来週前半は日米金利差の動向をにらんで上値を探る展開が見込まれるが、後半にかけて休暇シーズンを前にした調整局面も警戒されているとの見通しを配信しました。

ただ、米ドルが下落しても押し目買いが支えになるとして、調整は深まりにくいとみられているとしています。レンジについては、米ドル/円が116円50銭〜119円50銭、ユーロ/米ドルは1.0300米ドル〜1.0600米ドルと予想しました。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、年末が近づき急激に動いた米国債が調整される可能性があるとした上で、米10年債利回りが2.50%に近づけば、米ドルが対円で115円まで調整される可能性があるとコメントしました。

バロンズは、日銀が日本の10年債利回りをゼロ%近辺に維持する限り、米ドルの対円相場が125円まで上昇する可能性があると伝えました。

ドイツ銀行は米ドル/円が2017年末に125円まで上昇すると予想。一方、バンク・オブ・アメリカは120円と予想しているとブルームバーグが報じました。

ところで、トルコの中央銀行が来週20日、金融政策委員会を開きます。中銀は前回の会合で利上げを決めました。ただ、トルコリラ相場への影響は限定的でした。中銀の決定が注目されます。

「米株小幅安」

16日のヨーロッパの株式相場は小幅続伸しました。

ニューヨークの株式相場は小幅安でした。中国海軍が南シナ海でアメリカの小型無人潜水艦を接収したと伝えられたことを嫌気しました。

ニューヨーク原油相場は上昇、終値は51米ドル90セント。金相場は0.67%高の1137米ドルでした。

NY時間16日 午後4時、東京17日午前6時時点の状況です。

 [December 16, 2016]  No 031843555

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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