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2016/12/16マーケット: 1米ドル=120円めぐる見方、ユーロ安予想多い

「米ドル買い続く」

15日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが上昇しました。

FRBが2017年に3回の追加利上げを見込んでいることを示唆し、FOMC声明とイエレン議長の声明がややタカ派的だったことを受け、米ドルが引き続き買われました。

米ドルは対円で118円台にのせました。今年2月以来のドル高円安水準。米2年債は小動きでしたが、米10年債利回りが上昇しました。トランプ次期大統領が公約している大型公共投資、減税などの景気刺激策への期待も米ドル買いを誘いました。

アメリカの11月の消費者物価指数は、家賃の上昇が寄与して前月比0.2%、予想と一致しました。全米建設業者指数は2005年7月に並ぶ高水準でした。

急ピッチで進む米ドル上昇を受け、1米ドル=120円に手が届くとの見方が一部で出ています。しかし、投資家は「120円」に懐疑的だとダウ・ジョーンズが伝えました。UBSのエコノミストは、120円に近づけば、115〜118円のレンジに戻るとコメントしました。日本の企業がアメリカから資金を送る(レパトリエーションの)影響も米ドルの上値を抑えるとの見方があります。

スコシアバンクは、米ドルが対円で下振れする可能性もあるが、117円の下値は固く、米ドル売りは短期で終わるだろうとコメントしました。

英ポンドは対米ドルで大幅下落。対円でも軟調でした。イングランド銀行はこの日の金融政策委員会で政策金利を0.25%で据え置くことを決めました。資産買い入れプログラムの規模も据え置きました。最近の英ポンドの上昇を受け、インフレ率が上振れする可能性が低下したとの認識を示しました。

ユーロが対米ドルで大幅安、2002年以来の低水準をつけました。対円でも下げました。

ユーロの一段安が幅広く予想されています。バークレイズはユーロの対米ドル相場が2017年の第3四半期にパリティ(1.0)に達すると予想しました。ロイターが伝えたもので、JPモルガン・アセット・マネージメントは来年の第1四半期にパリティになると見ています。

トルコリラは対米ドルで反発。クロス取引の対円で高く取引されました。

南アフリカランドの対円相場は堅調でした。

カナダドルは対円で堅調。カナダの中央銀行は家計部門の脆弱性が増大したとする半期に一度の報告を公表しました。

メキシコの中央銀行が政策金利を5.25%から5.75%へ引き上げました。予想を超える利上げ幅でした。

NZドルは、対米ドル、対円で下落。豪ドルはまちまち。オーストラリアの雇用統計は強めでした。

「米株反発」

15日のヨーロッパの株式相場は大幅高でした。FRBのややタカ派的なスタンスを受け、銀行株が買われました。フランクフルトのDAXとパリのCACの上昇率はそれぞれ1%を超えました。

ニューヨーク株式相場は反発。ダウは再び2万ドルの大台に近づきました。銀行株の上昇が目立ちました。

金相場は2.91%安の1129ドル。ニューヨーク原油相場は0.27%安の50.90ドルでした。

NY時間15日午後4時、東京16日午前6時時点の状況です。

 [December 15, 2016]  No 031843554

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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