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2016/12/15マーケット: 大きく動く、米ドル買い加速

「117円台」

14日の欧米の為替マーケットでは、米ドル買いが加速しました。

米ドル売りが先行しましたが、FOMCの声明発表を受け基調が変わりました。

FRBは金融政策を決める14日のFOMCで、1年ぶりに政策金利を0.25%引き上げました。短期金利の誘導目標を0.50〜0.75%としました。全会一致の決定で、予想通りでした。声明と同時に公表されたFOMCメンバーの金利見通し(ドットチャート)の2017年の中央値は1.375%。2017年中に3回の利上げを見込んでいることがわかりました。9月時点の2回予想から増えた形。サプライズでした。

イエレン議長は、会合後の会見で「企業投資が弱いが、経済は著しく改善した」とした上で、インフレ率が目標の2%に向かいつつあるとの認識を示しました。慎重ながらもややタカ派的なトーン。会見後に米ドルが一段高になりました。

FOMCを受け、米国債の利回りが大幅に上昇しました。米2年債の利回りは2009年8月以来の高水準をつけました。

米ドルは対円で117円台に急上昇しました。

ユーロは対米ドルで大幅安、対円では上昇しました。英ポンドは対円で147円台に大幅上昇しました。

新興国通貨は対米ドルで下落しました。アメリカの金利先高感を背景に、米ドルのキャリートレードが巻き戻されるとの見方が強まりました。

トルコリラは対米ドルで下落しましたが、クロス取引の対円相場は小幅高でした。

原油価格が下落。資源国通貨は売られました。南アフリカランドは対円でも軟調でした。

カナダドルは対米ドルで大幅安でした。対円で上昇しました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで大幅安、対円では上昇しました。

「米株下げる」

14日のヨーロッパの株式相場は下落しました。FOMCの結果が出る前に取引が終了したため、内容が反映されていません。

ニューヨーク株式相場は下落。FOMC直後にもみあいましたが、終盤に売りが増えました。FRBが来年3回の利上げを見込んでいることが予想外で、解釈にやや時間がかかりました。イエレン議長の会見後に下げ幅が拡大しました。ダウはザラ場(取引時間中)の最高値を更新しましたが、終値は118ドル下げました。主要な株価指数はいずれも安く取引を終えました。小型株の指数であるラッセル2000は1.21%下げました。エネルギー株と公共株の下げが目立ちました。

ニューヨーク原油相場は3.7%安の51.04ドル。金相場は一時10カ月ぶりの安値をつけましたが、結局0.41%高の1163ドルで取引を終えました。

NY時間14日午後4時、東京15日午前6時時点の状況です。

 [December 14, 2016]  No 031843553

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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