2分でわかるアメリカ

2016/11/29マーケット: トランプ・ラリーが一服、不安も

「米ドル軟調」

ドル円=111.91円、ユーロドル=1.0612ドル、ポンド円=138.93円、
トルコリラ円=32.74円、豪ドルドル=0.7482ドル、NZドルドル=0.7074ドル

28日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルがやや軟調でした。

主要通貨に対する動きを示す米ドル指数が先週102.05まで上昇、約14年ぶりの高水準をつけました。この日は一時100.64まで低下しました。

月末を控えた調整、利益確定の米ドル売りが影響したとみられています。ただ、別の理由が米ドル売りにつながったとの指摘もあります。BKアセット・マネージメントのストラテジストは、トランプ氏が週末に「数百万票で不正があった」とツィートしたことについて、マーケット関係者がトランプ政権の安定感に不安を感じたとコメントしました。

米ドルの対円相場は主に112円台前半で取引されました。

ユーロは対米ドルでほぼ横ばい。対円では軟調でした。来年春のフランス大統領選に関し、中道右派候補にフィヨン元首相が決まりました。極右のルペン氏との争いになりますが、フィヨン氏が勝利する可能性が高いと予想されています。現職のオランド大統領の支持率は1桁台で、敗退が濃厚とみられています。

アメリカの大統領選後に米ドルと並んで上昇したポンドは、対米ドル、対円で売られました。産業界を対象にしたブレクジット(EU離脱)に関する調査で、悲観論が強まっていることがわかりました。

新興国通貨は全体的に堅調でした。トルコリラの対円相場は小幅高でした。南アフリカランドは大幅高で取引されました。

原油価格が上昇しましたが、カナダドルは対円でやや軟調でした。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで小幅高、対円で小幅安でした。

「米株反落」

英FTSE 6799p(-41p) 独DAX 10582p(-116p) 仏CAC 4510p(-39p)

28日のヨーロッパの株式相場は下落しました。金融株の一部が大幅に下げました。

米ダウ 19097ドル(-54ドル) S&P500 2201p(-11p) ナスダック 5368p(-30p)

ニューヨーク株式相場は反落。トランプ・ラリーが一服しました。急ピッチで上昇した銀行株が利益確定の売りで下落しました。ラッセル2000は、16日ぶりに下落しました。

ニューヨーク原油相場の終値は2.22%高の47ドル08セント。OPECの総会を控え、イラクが協調する姿勢を示したことで減産の具体策合意への期待が強まりました。

金相場は1.08%高の1193ドルでした。

NY時間28日午後4時、東京29日午前6時の数字を表示しています。

 [November 28, 2016]  No 031843542

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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