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2016/11/10マーケット: トランプ氏演説にサプライズ、ドル高・株高

「カナダドル安」

ドル円=105.86円、 ユーロドル=1.0910ドル、 ポンド円=131.52円、
トルコリラ円=32.91円、豪ドルドル=0.7657ドル、NZドルドル=0.7334ドル

9日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが全面高でした。

トランプ氏の勝利で先行きが不透明になるとして米ドルが売られたアジア市場の流れを引き継いで軟調にスタートしましたが、後半の取引で米ドルが急速に買い戻されました。大商いでした。

トランプ氏、クリントン氏、そしてオバマ大統領の発言を受け、政権の移行が安定して進むとの安心感が広がり投資家の心理が改善しました。トランプ大統領のもとでアメリカ経済が活性化するとの期待感も生まれました。特に、トランプ氏が勝利演説で大規模な公共投資を主張したことが大きなサプライズとなり、米ドル買いを誘いました。

イギリスの国民投票後とは異なる反応。トランプ大統領に対する強い悲観論が楽観論に変わりつつあります。選挙の不透明感が消え、マーケットの基調が変わったとの指摘が一部であります。FRBが12月に利上げするとの期待は維持されました。

米ドルは対円で105円台後半に上昇しました。米2年債と米10年債の利回りがそれぞれ上昇に転じ、米ドル買いを誘いました。特に、米10年債利回りは大幅に上昇、2%台に乗せました

ユーロは対米ドルで高く推移していましたが、下げに転じました。対円でも軟調でした。

ポンドは対米ドルで堅調。対円では大幅高。131円台半ばまで買われました。

新興国通貨は売られました。トルコリラは対米ドルで2%超下げました。東京市場で乱高下したクロス取引の対円相場は32円台後半で落ち着きました。

南アフリカランドは対米ドルで急落。対円でも軟調でした。

トランプ氏がキャンペーン中にNAFTA(北米自由貿易協定)を見直すと主張したことで、メキシコペソとカナダドルが売られました。

豪ドルは対米ドル、対円で安く取引されました。

NZドルは対米ドルで下落、対円ではほぼ横ばいでした。ニュージーランドの中央銀行が10日、予想通り政策金利を0.25%引き下げました。声明が楽観的だったことで、NZドルがやや下げ幅を縮めました。

「欧米株大幅続伸」

英FTSE 6911p(+68p) 独DAX 10646p(+163p) 仏CAC 4543p(+66p)

9日のヨーロッパの株式相場は大幅高。ニューヨークで買いが先行したことを好感しました。

米ダウ 18589ドル(+256ドル) S&P500 2163p(+23p) ナスダック 5251p(+57p)

ニューヨーク株式相場も大幅続伸しました。トランプ勝利はサプライズでしたが、トランプ氏の演説でインフラ投資を強調したことが材料視されました。鉄鋼など建設関連株が買われました。また、クリントン氏の敗北を受けて医薬品株が買い戻されました。ゴールドマン・サックスをはじめ金融株の上げも目立ちました。ダウは最高値に接近しました

ニューヨーク原油相場の終値は0.65%安の45ドル27セント。金相場は0.08%安の1273ドルでした。

NY時間09日 午後4時、東京10日午前6時の数字を表示しています。

 [November 09, 2016]  No 031843530

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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