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2016/10/29マーケット: 来週、ドル円大きく振れるか

「リスク回避」    

ドル円=104.72円、 ユーロドル=1.0984ドル、 ポンド円=127.64円
トルコリラ円=33.66円、豪ドルドル=0.7595ドル、NZドルドル=0.7157ドル


28日に欧米の外国為替マーケットでは、FBIによる「クリントン氏のメール問題の捜査再開」に関する報道を受け、リスク回避ムードが一気に強まりました。

報道を受け、トランプ氏が巻き返すとの観測からメキシコペソが急落しました。

米ドルの対円相場は105円台半ばで推移していましたが、急速に売られました。上昇していた米10年債の利回りが低下に転じ、米ドル売りを誘いました。米2年債の利回りも小幅低下しました。

ユーロは対米ドル対円で上昇しました。ECBのクーレ専務理事が「金利政策は限界に近い」と発言したことが材料になりました。

ポンドは対米ドルで小幅高、対円では軟調でした。S&Pはイギリスの格付け見通しを「ネガティブ」で維持しました。

リスク回避で新興国通貨は幅広く売られました。トルコリラは対円で下落。南アフリカ・ランドも対円で安く取引されました。

原油価格が下落。原油に敏感なカナダドルが対円で下落しました。

NZドルは対米ドルで上昇、対円ではほぼ横ばい。豪ドルは軟調でした。

「来週は材料豊富」

来週は材料が豊富です。日米英の中央銀行が金融政策を決める会合を予定しています。いずれも現状維持が予想されていますが、それぞれの中銀が声明で政策の方向をどう言及するかが注目です。経済指標では4日発表のアメリカの雇用統計が注目されます。

ロイタージャパンは、来週の米ドル円について、中銀会合や経済指標をこなしながら方向感を探る展開になりそうだとの見通しを配信しました。アメリカの長期金利が堅調に推移、経済指標が強ければ、106円台への上昇もあるとしています。ただ、105円台の定着に失敗した場合は104円割れの可能性もあると伝えました。レンジについては、米ドル円が103円50銭〜106円50銭。少し広めのレンジ予想。ユーロ米ドルは1.0800ドル 〜1.1100ドルと予想しました。

スコシアバンクは、テクニカル分析で米ドル高円安を示しているとした上で、200日移動平均の107円27銭前に強い米ドルの抵抗線があるとしています。それを越えて米ドルが上昇した場合は108円〜110円のレンジに移るとコメントしました。

ロイタージャパンとスコシアバンクの見通しはいずれも、「クリントン氏のメール問題」のニュースが出る前に書かれたものです。新たに見つかったとされるメールがどの程度の重要性を持つのか、捜査期間がどれくらいかは不明です。来週の最大の材料と言えます。米ドル円が大きく振れる可能性もありそうです。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、FBIの捜査再開が直前に迫った大統領選の結果に影響するとは思えないが、相場のボラティリティを高めることが予想されるとコメントしました。

来週は、オセアニア通貨も材料が豊富です。1日にはオーストラリアの中央銀行も政策金利を発表します。同じ1日、ニュージーランドのフォンテラ主導の乳製品のオークションが予定されています。2日のニュージーランドの雇用統計も注目です。

「米株小幅安」

英FTSE 6996p (+9p)   独DAX 10696p (-20p)  仏CAC 4548p (+15p)

28日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。やや方向感に欠ける展開でした。

米ダウ 18161ドル (-8ドル)  S&P500 2126 (-6p)  ナスダック 5190(-25p)

ニューヨーク株式相場は小幅安でした。高く始まりましたが、クリントンのメール関連のニュースで下げに転じました。

ニューヨーク原油相場の終値は2.05%安の48ドル70セント。金相場は0.58%高の1276ドルでした。

NY時間28日 午後4時、東京29日午前5時の数字を表示しています。

 [October 28, 2016]  No 031843522

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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