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2016/10/26マーケット: 上がって下がったドルが示すもの

「ポンド軟調」    

ドル円=104.19円、 ユーロドル=1.0883ドル、 ポンド円=126.89円、
トルコリラ円=33.88円、豪ドルドル=0.7641ドル、NZドルドル=0.7159ドル


25日の欧米の外国為替マーケットでは米ドル買いが先行しましたが、後半に失速しました。

米ドルは対円で一時3カ月ぶりの高値近辺となる104円80銭台まで買われました。「来年末までに3回の利上げが適切になるかもしれない」と述べたシカゴ地区連銀のエバンス総裁をはじめ、FRB当局者のタカ派発言が相次ぎました。CMEフェドウォッチが示す12月利上げ確率が78%まで上昇、米ドル買いを誘いました。サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は「利上げで最適な時期は12月だ」とウォール・ストリート・ジャーナルにコメントしました。

アメリカ大統領選で民主党のクリントン候補が優勢であることも米ドルを支えているとの指摘があります。

米10年債の利回りが低下したことなどが影響、後半の取引で米ドルは対円での上げ幅を消しました。消費者信頼感指数が予想を下回ったことも影響しました。

ユーロは対米ドルで安く推移していましたが、終盤に買い戻されました。

ポンドは対米ドル、対円で軟調でした。

後半に失速したものの、米ドルが対主要通貨で4日連続上昇したことは、米ドルの上昇余地がまだあることを示したとの指摘があります。金融政策の方向の違いを背景に米ドルが一段高になるとの見方も少なくありません。

南アフリカランドは対米ドル、対円で上昇しました。ゴーダン財務相が26日水曜日に議会で中期的な予算の方針に関する演説を予定しています。財政健全化への期待でランドが買われました。ただ、ゴーダン財務相の最後の予算演説になると予想するエコノミストが多く、先行きは依然不透明です。

トルコリラは対米ドル、対円で小幅高でした。

原油価格が下落。原油に敏感なカナダドルは対円で安く取引されました。

豪ドルは、オーストラリアの第3四半期の消費者物価指数の発表を直前に控え上昇しました。NZドルも堅調でした。

「米株反落」

英FTSE 7017p (+31 p) 独DAX 10757 p (-3 p) 仏CAC 4540 p (-11 p)


25日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。イングランド銀行のカーニー総裁の演説を控え、ロンドンは上昇しました。

米ダウ 18169ドル (-53ドル) S&P500 2143 p (-8 p) ナスダック 5283 p(-26 p)


ニューヨーク株式相場は反落しました。決算はまちまち。消費者信頼感指数が弱く、消費関連株が売られました。個別には、弱気な業績予想を示したスポーツウェアのアンダー・アーマーが急落しました。

ニューヨーク原油相場の終値は1.1%安の49ドル96セント。OPECの減産合意に不透明感が強まったことが背景です。金相場は0.78%高の1273ドルでした。

NY時間25日午後4時、東京26日午前5時の数字を表示しています。

 [October 25, 2016]  No 031843519

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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