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2016/10/22マーケット: 来週の円、ユーロ、豪ドルはどうなる

「ユーロ軟調」

ドル円=103.80円、 ユーロドル=1.0880ドル、 ポンド円=126.90円、
トルコリラ円=33.68円、豪ドルドル=0.7601ドル、NZドルドル=0.7162ドル


21日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが幅広く買われました。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁を含めFRB幹部のタカ派的な発言が相次ぎ、12月利上げの可能性が高いとの見方が広がりました。この日は、サンフラシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が「比較的早期の利上げが妥当だ」との認識を示しました。CMEフェドウォッチが示す12月利上げの確率は74%と2週間前の64%から大幅に上昇しました。

11月8日の大統領選で民主党のクリントン候補が勝つ公算が高まっていることも12月利上げ観測を高める結果になっています。「トランプ勝利の場合、先行きが不透明になり、FRBが利上げを躊躇する可能性がある」とシティグループのストラテジストがロイターにコメントしています。

ユーロは対米ドルで続落しました。前日のECBのドラギ総裁によるハト派発言もユーロ売りを誘っています。

ポンドも対米ドル、対円で軟調でした。ブレグジットへの懸念が根強く、上昇してもすぐに売られる展開が続いています。

米ドルは対円では小動きでした。米2年債は小動き。米10年債の利回りは低下しました。

トルコリラは反落しました。トルコ中銀が予想外に政策金利を据え置いたことで上昇しましたが、エルドアン大統領に権限を集中させる動き、シリアやイラク情勢などへの懸念が重石になりました。

南アフリカランドの対円相場は小動きでした。

カナダドルは、カナダの小売売上高が弱かったことを受け下落しました。

豪ドルとNZドルは、いずれも安く取引されました。

「様子見か」

来週の外国為替マーケットの注目材料は、28日発表のアメリカの第3四半期のGDP速報値です。ただ、日米の金融会合やアメリカの大統領選を控え、様子見ムードが強まる可能性があるとみられています。24日月曜日には、ニューヨーク連銀のダドリー総裁をはじめ4人のFRB幹部が講演などを予定しています。

ロイタージャパンは、来週の米ドル円について、テクニカル面で底堅さがあるが、重要イベントを控え、持ち高調整の売りも出やすいとする見通しを伝えました。104円を軸にもみ合う展開が想定されるとしています。レンジは、米ドル円が102円50銭〜105円、ユーロドルは1.0750ドル〜1.1100ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円について短期的に円が上昇する可能性があるとコメントしました。政治が影響、もしくは日米2年債利回り格差が縮小する可能性があるとしています。米ドルの安値めどは102円台前半、上値のめどは104円20銭だと予想しました。

米ドル円は目先、レンジで推移しそうだとの見方が少なくありません。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、来週の豪ドルとNZドルに注目、アメリカのGDPが予想を上回った場合は豪ドルとNZドルが軟調になりそうだとコメントしました。GDPが予想を下回った場合は、キャリートレードによる豪ドルとNZドルの買いが増える可能性があるとしています。

ユーロの対米ドル相場は3週連続で下落しました。FRBとECBの金融政策の方向の違い、イタリアの憲法改正をめぐる国民投票。さらにドイツとフランスの選挙など不透明な要素が多く、ユーロの下落基調が続くとの見方が優勢です。ANZは、ユーロの対米ドルが年末に1.05ドルまで下落すると予想。ブルームバーグによりますと、ドイツ銀行とTDバンクもユーロ安が年末まで続くと見ています。

「欧米株小動き」

英FTSE 7020p (-6p)   独DAX 10710p (+9p)  仏CAC 4536p (-4p)

21日のヨーロッパの株式相場はほぼ横ばいでした。個別には、アメリカのレイノルズの買収を提案したタバコ大手BATが大幅高でした。

米ダウ 18145ドル (-16ドル)  S&P500 2141p (-0.1p)  ナスダック 5257p(+15p)

ニューヨーク株式相場はまちまちでした。決算が強かったマイクロソフトが大幅高。タイムワーナーの買収が近いと報じられたAT&Tが大幅安でした。

ニューヨーク原油相場は上昇、終値は50ドル85セント。週間ベースでは1%上昇しました。金相場は0.02%高の1267ドルでした。

NY時間21日 午後4時、東京22日午前5時の数字を表示しています。

 [October 21, 2016]  No 031843517

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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