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2016/10/15マーケット: 来週のドル円振れるか、材料多い

「米ドル堅調」
    
ドル円=104.21円、 ユーロドル=1.0969ドル、 ポンド円=126.86円、  
トルコリラ円=33.67円、豪ドルドル=0.7604ドル、NZドルドル=0.7077ドル

14日の欧米の外国為替マーケットでは米ドルが堅調でした。

中国の消費者物価指数が予想以上に上昇、アメリカの生産者物価指数で幅広い品目の値上がりが確認されたことが米ドル買いを誘いました。FRBが12月に利上げするとの見方がやや増えました。注目されたFRBのイエレン議長の講演は、金利や経済政策に関する言及がなく、材料になりませんでした。ただ、ダウジョーンズが、「年内に利上げがある」とするニューヨーク連銀のダドリー総裁の発言を伝え、注目されました。

米ドルは対円で104円台前半に上昇しました。米2年債は小動きでしたが、米10年債は売られ、利回りが上昇しました。

ユーロは対米ドル、対円で安く取引されました。

ポンドは対米ドルで下落、対円で軟調でした。

トルコリラの対円相場は小動き。南アフリカランドも対円で小幅高でした。

原油価格が下落しましたが、カナダドルは対円で堅調でした。

豪ドルは強い中国の経済指標を受け上昇しました。NZドルはまちまちでした。

「TV討論会とECB理事会」

来週の最大の材料は、19日にラスベガスのネバダ大学で実施されるアメリカの大統領候補による3回目のテレビ討論会です。本選前の最後の討論会でクリント氏が優勢であればドル高になるとみられています。わいせつ疑惑で四面楚歌となったトランプ氏が状況を変える可能性は低いとみられますが、仮にそうなればサプライズとなり相場が不安定になりそうです。19日に公表されるFRBの地区連銀経済報告(ベージュブック)も材料視されています。

ロイタージャパンは、中国リスクの再燃、原油相場の行方、イギリスのEU離脱に絡むポンド安、アメリカの企業決算と株価など、不確実性の高い要因が目白押しで、リスクが顕在化すれば足元の米ドル買いに陰りが出かねないとの見通しを伝えました。レンジは、米ドル円が102円〜105円50銭。ユーロ米ドルは1.0800ドル〜 1.1200ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円相場が投資家の心理やマーケット全体のムードに左右されていると指摘しました。

量的緩和の縮小を議論していると伝えられたECBが20日に理事会を開きます。政策を据え置くとみられていますが、12月8日の理事会では量的緩和の延長を決めると予想されています。理事会後のドラギ総裁の会見が注目です。

また、カナダの中央銀行が19日に金融政策委員会を開きます。0.50%の政策金利を据え置くと予想されています。

一方、トルコの中央銀行が20日に金融政策を決める会合を開きます。3つの政策金利の中で最も高水準の翌日物貸出金利を0.25%引き下げ8.0%にするとの見方が優勢です。ただ、利下げ幅を0.50%にする、もしくは1週間レポ金利と翌日物借入金利も引き下げる可能性があるとの見方が一部であります。大統領権限を強化するための憲法改正、国民投票の動きも相場に影響しそうです。

BofAメリルリンチは、現在3.05リラ近辺で推移しているトルコリラの対米ドル相場について、年末は3.0リラ、来年3月末は 3.10リラ、来年6月末については 3.15リラと予想しています。年内はほぼ横ばい、年明けに下落基調になるとの見方。

ポンド相場が不安定ですが、来週は、イギリスの重要な経済指標が相次いで発表されます。イギリスの裁判所のブレグジットに関する判断にも注目が集まっています。

南アフリカランドについては、ゴーダン財務相をめぐる動向、政局が引き続き材料になる可能性があります。

オセアニアの2通貨に関しては、19日発表の中国の一連の経済指標が影響する可能性があります。18日にはフォンテラ主導の乳製品のオークションが開かれ、NZドルに影響しそうです。豪ドルは20日発表の雇用指標が注目です。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、豪ドルとNZドルについて、キャリートレードの投資先であるため下値は限定的だとコメントしました。

「米株、上げ幅縮める」

英FTSE 7013p (+35p)   独DAX 10580p (+166p)  仏CAC 4470p (+65p)

14日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。銀行株が上げをけん引しました。フランクフルトは1.6%上昇と大幅高でした。

米ダウ 18138ドル (+39ドル)  S&P500 2132p (+0.4p)  ナスダック 5214p(+0.8p)

ニューヨークの株式相場は小幅高。JPモルガンやシティグループなど金融大手の決算が予想を上回ったことを好感しました。後半に上げ幅を縮めました。主要な株価指数は週間ベースでは下げました。個別には、買収を検討していた企業が相次いで脱落したツイッターが大幅安でした。

ニューヨーク原油相場は小幅安。ただ、週間ベースでは1.1%上げました。金相場は0.17%安の1255ドルでした。

NY時間14日 午後4時、東京15日午前5時の数字を表示しています。

 [October 14, 2016]  No 031843512

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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