2分でわかるアメリカ

2016/10/06マーケット: 円安はどこまで進むか

「ポンドまた大変動」
    
ドル円=103.52円、 ユーロドル=1.1205ドル、 ポンド円=131.94円、
トルコリラ円=33.88円、豪ドルドル=0.7613ドル、NZドルドル=0.7168ドル


5日の欧米の外国為替マーケットでは、アジア市場の流れを引き継いで米ドルが対円で続伸しました。

全体では、米ドル相場はまちまちでした。ADPの全米雇用報告の民間の就業者数の増加幅は予想を下回りました。一方、ISMのサービス業の総合指数が予想を上回りました。アメリカの8月の貿易赤字は3%増加、輸入が輸出を上回りました。

 米ドルは対円で103円台に乗せました。米2年債、米10年債の利回りが上昇し日米利回り格差が拡大、FRBが12月に利上げするとの観測がやや増えたことが米ドル買い・円売りを誘いました。クレディ・アグリコールのストラテジストは「アメリカ経済の信頼感が高まっている」とウォール・ストリート・ジャーナルに語りました。

米ドル高・円安基調が強まっています。どこまで行くのか。目先の最大の材料は7日発表のアメリカの9月の雇用統計。BKアセット・マネージメントのストラテジストは、雇用の改善が確認できれば、105円に向かう窓が開くとコメントしました。

スコシアバンクは、日米利回り格差の拡大とマーケット全体のムードが米ドル円に影響しているとした上で、100日移動平均の103円75銭を超えて米ドル高・円安が進むかが焦点だとコメントしました。

ユーロは対米ドルで小幅高、対円では116円台まで買われました。ECBが量的緩和の縮小を議論していると伝えられ、ユーロを支えています。

ポンドは再び大きく振れました。対米ドルで一時31年ぶりに1.27ドルを割りましたが、その後買い戻され小幅高に転じました。対円では一時132円台に上昇しました。

リスク選好ムードがやや強く、新興国通貨が対米ドルで堅調でした。トルコリラは対円で上昇。南アフリカランドの対円相場は大幅高でした。

原油価格が反発。原油に敏感なカナダドルが対円で高く取引されました。

NZドルは乳製品の価格低下が影響してやや軟調。豪ドルは堅調でした。

「米株反発」

英FTSE 7033p (-41p) 独DAX 10585p (-33p) 仏CAC 4489p (-13p)

5日のヨーロッパの株式相場は反落しました。利益確定の売りに押されました。ただ、銀行や保険などの金融株は堅調でした。

米ダウ 18281ドル (+112ドル) S&P500 2159 p (+9 p) ナスダック 5316 p(+26 p)

ニューヨーク株式相場は、ヨーロッパと対照的に反発しました。金融株とエネルギー関連株が上げをけん引しました。

ニューヨーク原油相場の終値は2.34%高の49ドル83セント。金相場はほぼ横ばいでした。

NY時間05日午後4時、東京06日午前5時の数字を表示しています。

 [October 05, 2016]  No 031843505

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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