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2016/10/01マーケット: 来週の米ドル円、レンジ抜けるか

「リスク選好」

ドル円=101.38円、 ユーロドル=1.1233ドル、 ポンド円=131.35円、
トルコリラ円=33.74円、豪ドルドル=0.7651ドル、NZドルドル=0.7279ドル

30日の欧米の外国為替マーケットではリスク選好ムードが広がりました。円が売られました。

ドイツ銀行の信用不安でリスク回避ムードが強かったのですが、AFPの報道をきっかけに変わりました。AFPは、アメリカ司法省がドイツ銀行の住宅ローン関連商品の不正取引に関し54億ドル(約5454億円)で近く和解する方向だとする情報筋の話を伝えました。事実であれば、司法省が先に提示した140億ドルを大幅に下回る額で和解が成立することになります。

急落していたドイツ銀行の株価が報道後に急反発、投資家の心理が大きく改善しました。

米ドルは対円で上昇しました。米国債利回りが上昇したことも米ドル買いを誘いました。スイスフランと並んで円は幅広く売られました。スイスフランについては、スイス中銀が介入したとの見方があります。

ヨーロッパの金融システムに対する懸念で売られていたユーロは買い戻されました。対米ドルではほぼ横ばい。対円では一時114円台前半まで買われました。

ポンドは対米ドルで小幅高。対円で堅調に推移しました。

リスク選好で新興国通貨が堅調。トルコリラは対円で上昇。南アフリカランドは対円で大幅高でした。

原油価格が続伸したことも追い風となり、カナダドルは対円で高く取引されました。

豪ドルは対米ドル、対円で上昇。NZドルも堅調でした。

「注目は米雇用統計」

10月に入る来週は材料が豊富です。最大の注目は7日発表のアメリカの9月の雇用統計です。3日発表のISM製造業景況指数と5日の非製造業景況指数も材料視されています。ワシントンDCで6日にG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれます。FRBの利上げをめぐる観測がテーマになりそうです。

ロイタージャパンは、来週の相場について、足元の金融市場では心理が改善しているが、原油や株価をめぐる不透明感は残り、米ドルの下値リスクが後退したとは言えないと伝えました。レンジは、米ドル円が99円50銭〜102円、ユーロ米ドルについては1.1150ドル〜1.1300ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円は目先、マーケット全体のムードに左右されそうだとコメントしました。

米ドル円については、100円50銭〜101円50銭のレンジを本格的に抜けるかが注目されています。

BKアセットマネージメントのストラテジストは、雇用統計を受けて米ドル円が100円近くになると米ドルが買われ、102円に接近すると米ドルが売られるだろうとコメントしました。

ブルームバーグによりますと、ゴールドマン・サックスのエコノミストは、現在1.6%程度の米10年債利回りが年末までに2%まで上昇すると予想しました。一方、モルガン・スタンレーは1.25%まで低下すると予想、見方が分かれています。米国債利回りに敏感な米ドル円に影響するだけに注目されます。

中国の人民元が1日から主要通貨で構成されるIMFのSDRに採用されます。米ドル、ユーロに次ぐ3番目のシェアとなり、存在感を増しそうです。中国は来週、国慶節で1週間を通じて祝日になります。

来週4日、オーストラリア中銀が政策金利であるキャシュレートを発表します。ロウ新総裁が議長をする初めての会合ですが、金利を据え置くと予想されています。声明で、今後の政策の方向、豪ドル相場にどう言及するかが注目です。

同じ4日、ニュージーランドの乳製品のGDTオークションが実施されます。NZドルの材料になりそうです。

資源国通貨のカナダドルをめぐっては7日のカナダの雇用統計が影響しそうです。

「米株反発」

英FTSE 6899p (-20p)  独DAX 10511p (+105p)  仏CAC 4448p (+4p)

30日のヨーロッパの株式相場はまちまちでした。ドイツ銀行が急反発したことで心理が改善、フランクフルトは1%上昇しました。

米ダウ 18308ドル (+164ドル)  S&P500 2168p (+17p)  ナスダック 5312p(+42p)

ニューヨーク株式相場は大幅反発。ドイツ銀行が14%上昇、つられる形で銀行株が幅広く買われました。前日の下げを消しました。

ニューヨーク原油相場は続伸。終値は0.86%高の48ドル24セント。週間ベースでは8%近く上昇しました。

金相場は反落。0.67%安の1317ドルで取引を終えました。

NY時間30日 午後4時、東京01日午前5時の数字を表示しています。

 [September 30, 2016]  No 031843502

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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