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2016/09/28マーケット: クリントンに賭ける、高金利通貨堅調

「ユーロ軟調」    

ドル円=100.33円、 ユーロドル=1.1218ドル、 ポンド円=130.58円、
トルコリラ円=33.70円、豪ドルドル=0.7664ドル、NZドルドル=0.7296ドル


アメリカ大統領選の1回目のテレビ討論会で、民主党のヒラリー・クリントン候補が優勢だったことが、27日の欧米の外国為替マーケットに影響しました。

傾向が最も顕著に出たのがメキシコペソです。「国境に壁を築く」と主張する共和党のドナルド・トランプ候補が討論会で劣勢になったことを受け、メキシコペソの対米ドル相場が2%も上昇しました。マーケットが「クリントン勝利に賭けた」象徴と受けとめられました。

アメリカと国境を接するカナダの通貨にも買いが先行しましたが、後半に失速しました。

クリントン優勢を受け、全体的にリスク選好ムードが強まりました。高金利の豪ドル、NZドルが対米ドル、対円で上昇しました。新興国通貨の南アフリカランドとトルコリラも高く取引されました。

米ドルは対円で買いが先行、リスク選好ムードを背景にした円売りが優勢でした。しかし、後半の取引で米ドルは上げ幅を消しました。米国債利回りが低下しました。

FRBのフィッシャー副議長は27日の講演で、アメリカの労働市場が強く、賃金の上昇など労働者が恩恵を受け始めているとの認識を示しました。

ユーロは対米ドルで下落。対円でも軟調でした。ドイツ銀行の経営悪化がユーロの重石になっているとの見方があります。ドイツ連銀のドンブレット理事は、将来の銀行に対する政府支援に否定的な考えを示し、材料視されました。

ポンドは対米ドル、対円で堅調でした。イギリスの9月の小売売上高指数が予想を下回りましたが、「10月は回復する」との見通しがポンドを支えました。

11月8日のアメリカ大統領選までの5週間は、政治が相場に影響するとの指摘が目立ちます。

「米株反発、原油大幅安」

英FTSE 6807p (-10 p)  独DAX 10361 p (-32 p)  仏CAC 4398 p (-9 p)

27日のヨーロッパの株式相場は続落しました。経営が不安視されているドイツ銀、そして自動車大手のフォルクスワーゲンが大幅に下げ、心理が悪化しました。

米ダウ 18228ドル (+133ドル)  S&P500 2159 p (+13 p)  ナスダック 5305 p(+48 p)

ニューヨークの株式相場は反発しました。テレビ討論でクリントン氏が優勢だったことを好感しました。9月の消費者信頼感指数が2007年8月以来の高水準になったことも買いにつながりました。原油価格が下落しましたが、影響は限定的でした

ニューヨーク原油相場の終値は2.74%安の44ドル67セント。アルジェリアで28日に開かれるOPEC非公式会合への期待が後退しました。イランが増産凍結に合意しない意向だと報じられました。生産調整の結論は11月30日のウィーンでの公式会合に持ち越されるとの観測が広がりました。

クリントン優勢を受け金相場は下落しました。

NY時間27日午後4時、東京28日午前5時の数字を表示しています。

 [September 27, 2016]  No 031843499

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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