2分でわかるアメリカ

2016/09/17マーケット: 来週のドル円、激動も

「米ドル堅調」
    
ドル円=102.35円、 ユーロドル=1.1154ドル、 ポンド円=133.09円、
トルコリラ円=34.29円、豪ドルドル=0.7488ドル、NZドルドル=0.7263ドル


16日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調でした。

アメリカの8月の消費者物価指数が予想以上に上昇したことを受け、FRBが想定より早く利上げするとの見方がやや増えました。CMEフェドウォッチが示す来週の会合での利上げ確率は15%と、前日と比べ3ポイント上昇しました。12月利上げの確率は47%から56%に上がりました。

米ドルは対円で小幅高でした。来週の日銀会合の行方が不透明で、ポジションを軽くする動きが目立ちました。米国債は小動き、まちまちでした。

ユーロは対米ドル、対円で安く取引されました。

ポンドは対円で133円台前半に大幅下落しました。

トルコリラの対円相場、そして南アフリカランドの対円相場は、いずれも小動きでした。

原油価格が下落、原油に敏感なカナダドルが対円で軟調でした。

コモディティ相場が軟調、全体の米ドル高が影響して豪ドルとNZドルはそれぞれ安く推移しました。

「日米金融会合」

来週の外国為替マーケットでは、米ドル、特に対円相場が大きく動くとの見方が少なくありません。注目は、20日と21日にそれぞれ開催されるFRBと日銀の会合です。FRBは利上げを見送るとの見方が優勢ですが、日銀の追加緩和については見方が分かれています。

ロイタージャパンは、日銀が追加緩和を決めた場合、米ドル円が104円の方向に向かいそうだとする見通し記事を配信しました。週明けは注目イベントを控えて様子見ムードが出やすく、米ドル円は101〜103円のレンジから大きく離れない可能性が高いとしています。レンジについては、米ドル円が99円50銭〜104円50銭、ユーロ米ドルは1.100ドル 〜1.140ドルと予想しました。「21日だけで3、4円動く」との見方もあると伝えました。

スコシアバンクは、日銀の追加緩和に対する期待が「失望」に終わるリスクがあるとコメントしました。失望で、米ドル円が101円50銭を割れば次の支持線は100円ちょうど付近だとしています。また、上値抵抗線は103円との見通しです。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、日銀の選択肢が少なく、追加策が失望を招く可能性があるとコメントしました。ただ、円安を予想しました。

来週は、ニュージーランド、南アフリカ、トルコの中央銀行も、それぞれ金融政策を発表します。いずれも22日。

ニュージーランド中銀(RBNZ)は政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを発表。現行の2.0%を維持すると広く予想されています。ただ、声明は「ハト派的」スタンスを維持するとみられます。20日に実施される乳製品のGDTオークションがNZドルに影響しそうです。

南アフリカ中銀(SARB)は7.0%の政策金利を据え置くとの見方が優勢です。インフレ率が落ち着いています。ただ、12月には0.25%利上げすると幅広く予想されています。

イスラム教の祝日「クルバン・バイラム」が明けたトルコの中央銀行は、金融政策委員会で、3つの政策金利の中で最も高水準の翌日物貸出金利を0.25%引き下げて8.25%にすると予想されています。翌日物借入金利と1週間物レポ金利は据え置かれるとみられています。

株式相場のボラティリティが高くなっていて、外為相場に影響することも予想されます。

「NYダウ安値引け」

英FTSE 6710p (-20p)  独DAX 10276p (-155p)  仏CAC 4332p (-40p)

16日のヨーロッパの株式相場は反落しました。ドイツ銀行が8.5%安と急落、フランクフルトの下落率は約1.5%と大幅でした。

米ダウ 18123ドル (-88ドル)  S&P500 2139p (-8p)  ナスダック 5244p(-5p)

ニューヨーク株式相場も下げました。原油安を受け、エネルギー関連株の下げが目立ちました。この日の安値で取引を終えました。アップルは5日ぶりに下げましたが、週間ベースでは11%上げました。

ニューヨーク原油相場は2%安の43ドル28セント。金相場は下落、2週間ぶりの安値をつけました。

NY時間16日 午後4時、東京17日午前5時の数字を表示しています。

 [September 16, 2016]  No 031843492

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.10.18 更新マーケット: 米ドル高・円高、トルコリラ大幅続伸※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)「欧州通貨安い」17日の欧米の外国為替マーケットでは、リスク…
  • 2018.10.17 更新 マーケット: ポンド高い、トルコリラ続伸※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)「資源国通貨が続伸」16日の欧米の外国為替マーケットでは、英…
  • 2018.10.16 更新マーケット: 米ドル軟調、トルコリラ高い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)「資源国通貨堅調」15日の欧米の外国為替マーケットでは、米ド…
  • 2018.10.13 更新マーケット: 来週の円相場、また振れるか※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)「ヨーロッパ通貨軟調」12日の欧米の外国為替マーケットでは、ユ…
  • 2018.10.12 更新マーケット: 米ドル全面安、ユーロ高い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコリラ堅調」11日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドル…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ