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2016/09/03マーケット: 来週、米ドルは底堅いか

「ポンド堅調」

ドル円=103.98円、 ユーロドル=1.1155ドル、 ポンド円=138.25円、
トルコリラ円=35.20円、豪ドルドル=0.7567ドル、NZドルドル=0.7290ドル

2日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが堅調、円が売られました。

8月の雇用統計が予想を下回ったことで、発表直後は米ドルが売られました。時間が経つにつれ、「労働市場の堅調さが維持されていて、FRBの年内利上げ方向は変わらない」との見方がじわり広がりました。

リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は2日、利上げを待ち過ぎるとリスクが高まると指摘しました。

投資家の心理をもっとも反映したのが米ドル円です。雇用統計発表直後に102円台後半まで米ドルが売られました。その後に急反転、一時104円30銭付近まで米ドル高円安が進みました。米2年債は小動きでしたが、米10年債の利回りは上昇しました。

ユーロは対米ドルで下落。対円では116円前半まで買われました。

ポンドは堅調。対円では138円台に上昇しました。極端なポンド・ショートのポジション調整が進みました。

円が幅広く売られ、クロス取引の南アフリカランドの対円相場、そしてトルコリラの対円相場がそれぞれ高く取引されました。

原油高を材料にカナダドルは対円で80円台に乗せました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドル、対円で堅調に推移しました。

「金融政策めぐる思惑」

週末に中国の杭州でG20首脳会議が開かれますが、相場の反応は限られるとみられています。マーケットは引き続きFRBの金融政策に注目していて、来週6日発表のISM非製造業景況指数と7日公表の地区連銀経済報告(ベージュブック)が材料になる可能性があります。

ロイタージャパンは、来週の米ドル円は底堅い動きが見込まれていると伝えました。今月のFOMCや日銀の会合に向けて、アメリカの早期利上げや日銀緩和への思惑が米ドル円の支えになると見られているとしています。レンジは、米ドル円が102円〜105円、ユーロ米ドルは1.1050ドル 〜1.1350ドルと予想しました。見通し記事は、雇用統計の発表前に配信されていて、統計の内容やその後の動きを反映していません。

スコシアバンクは、米ドル円が104円を超えて米ドル高が進めば、7月29日の始値105円27銭、100日移動平均の105円38銭に向かうだろうとコメントしました。米ドル安の局面では102円67銭を維持できるかが重要だとしています。

オーストラリア中銀(RBA)は6日に金融政策委員会を開きます。ANZは、1.50%の政策金利を据え置くと予想しています。今後の政策スタンスに関する声明の表現が相場に影響する可能性があります。

NZドルについては、6日に実施される乳製品のGDTオークションが影響しそうです。乳製品価格の上昇基調が続くかが注目です。

翌7日は、カナダの中銀が政策金利を発表します。現行の0.50%を維持すると予想されています。9日発表のカナダの雇用統計、そして原油相場がカナダドルの材料になるとみられます。

そして、ECBの理事会が来週8日に開かれます。

BofAメリルリンチは、量的緩和(QE)の延長が予想されるが、詳細の発表は控えられるだろうと顧客向けメモでコメントしました。
QE延長でもユーロ相場への影響は限定的だと見ています。ユーロ米ドルの9月末は1.08ドル、年末は1.05ドルと予想しています。米ドル円の見通しについては9月末が103円、12月末が105円としています。

「NYダウ上昇」

英FTSE 6894p (+148p)  独DAX 10683p (+149p)  仏CAC 4542p (+102p)

2日のヨーロッパの株式相場は大幅高でした。アメリカの雇用統計が予想に届かなかったことに反応しました。ロンドンとパリの上昇率は2%を超えました。

米ダウ 18491ドル (+72ドル)  S&P500 2179p (+9p)  ナスダック 5249p(+22p)

ニューヨーク株式相場は上昇しました。金利に敏感な公共株の上昇が目立ちました。個別には、決算が弱かったスポーツウェアのルルレモンが急落しました。

ニューヨーク原油相場の終値は2.97%高の44ドル44セント。金相場は続伸、終値は0.97%高の1329ドルでした。

NY時間02日 午後4時、東京03日午前5時の数字を表示しています。

米国時間5日月曜日は連邦祝日のレーバーデーです。お休みとし、6日に再開します。

[September 02, 2016]  No 031843483

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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