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2016/08/17マーケット: 米ドル円どこまで

「ポンド堅調」 

ドル円=100.26円、 ユーロドル=1.1275ドル、 ポンド円=130.74円、トルコリラ円=34.15円、豪ドルドル=0.7693ドル、NZドルドル=0.7270ドル

16日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが幅広く売られました。夏枯れで薄商い、振れが大きめになりました。

サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が論文で「インフレ目標の引き上げ」を主張したこと、アメリカの7月の消費者物価指数が横ばいだったことを受けFRBの早期利上げ観測が後退、米ドル売りを誘いました。米ドル建てローンを減らす中国の動きも影響しました。

ただ、ニューヨーク連銀のダドリー総裁のタカ派的発言で、米ドルがやや買い戻されました。アトランタ地区連銀のロックハート総裁は「少なくとも年内1回以上の利上げの可能性を排除しない」と述べました。米国債利回りは上昇しました。

米ドルは対円で、イギリスの国民投票の翌日以来で初めて節目の100円を割りました。後半の取引では100円台前半で推移しました。

クレディスイスのストラテジストは、日本の経常黒字が増えたと指摘、今後3カ月で96円まで米ドル安円高が進む可能性があるとロイターにコメントしました。リスクは、日銀が次の会合で積極的な緩和を決めることだとしています。

スコシアバンクは、チャート上で短期的な米ドル円のベア(弱気)シグナルが出ていて、米ドル円が99円ちょうど近くに向かう可能性があり、それを抜ければ95円近辺に米ドル安円高が進む可能性があるとコメントしました。

ポンドは対米ドルで大幅高。対円でも堅調でした。ただ、ポンド安基調は変わらないとの見方が優勢です。

ユーロは対米ドルで上昇、対円では下落しました。

マーケット全体の米ドル売りの流れを受け、トルコリラは対米ドルで上昇しました。クロス取引の対円は下落しました。

南アフリカランドの対円相場は軟調でした。

原油価格が上昇。カナダドルは対円で下落しましたが、下げ幅は限定的でした。

NZドルは対米ドルで上昇、対円では横ばい。乳製品のオークションが堅調、GDT価格指数は12.7%上昇しました。

豪ドルは対米ドルで堅調、対円で軟調でした。

「米株反落」

英FTSE 6893p (-47p) 独DAX 10676p (-62p) 仏CAC 4460p (-37p)

16日のヨーロッパの株式相場は下落しました。アジア市場の株安が影響、利益確定の売りが優勢でした。

米ダウ 18552ドル (-84ドル)  S&P500 2178p (-12p)  ナスダック 5227p(-34p)

ニューヨーク株式相場は反落。FRB幹部のタカ派発言が影響、高値警戒感が一部台頭しました。通信株の下げが目立ちました。

ニューヨーク原油相場の終値は1.8%高の46ドル58セント。金相場は高く取引を終えました。

NY時間16日 午後4時、東京17日午前5時の数字を表示しています。

[August 16, 2016]  No 031843470

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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