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2016/07/30マーケット: 来週も米ドル円は不安定?

「円全面高」
    
ドル円=102.03円、 ユーロドル=1.1178ドル、 ポンド円=135.07円、
トルコリラ円=34.11円、豪ドルドル=0.7597ドル、NZドルドル=0.7220ドル


29日の欧米の外国為替マーケットでは、円が幅広く買われ全面高の展開でした。

日銀の追加緩和が期待に届かなかったことを受けたアジア市場の円買いの流れを引き継ぎました。アメリカの第2四半期のGDPが予想を大幅に下回ったことでFRBの年内利上げ観測が後退、円買いが加速しました。1米ドル=102円を割る局面もありました。ダラス地区連銀のカプラン総裁は、GDPが改善するまで利上げはできないと講演で述べました。米国債利回りは低下しました。

円は対ユーロで急上昇。一時113円台後半まで円買いユーロ売りが進みました。ユーロは対米ドルでは上昇しました。

ポンドの対円相場は134円台まで売られました。

クロス取引のトルコリラの対円相場は、米ドル円の急落を受け、大幅に値を下げました。

南アフリカランドの対円相場は下落しましたが、原油価格が上昇したことで、下げ幅は限定的でした。

カナダドルの対円相場は78円台に下落しました。

豪ドルとNZドルは、それぞれ対米ドルで上昇、対円で下落しました。

「来週の注目は米雇用統計」

来週、最も注目される材料はアメリカの7月の雇用統計です。このほか、アメリカの経済指標では、ISM製造業景気指数(1日)、PCEコアデフレーター(2日)も材料視されています。第2四半期のGDPが予想を大幅に下回りましたが、来週の指標もFRBの利上げ時期を探る上で重要で、相場に影響しそうです。

ロイタージャパンは、来週の米ドル円について、雇用統計で労働市場の現状を確認し、年内実施を含む「利上げサイクル」の持続可能性を見極める流れになりそうだと伝えました。統計が弱い場合は、サイクルが崩壊するシナリオも想定され、米ドルの下値リスクが意識されそうだとしています。レンジは、米ドル円が102円〜104円50銭、ユーロ米ドルは1.0900ドル〜1.1200ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円について短期的にまちまちのシグナルが出ているが、強い抵抗線の102円05銭を本格的に割って米ドル安円高が進めば、100円割れを再び試すことになりだろうとコメントしました。

来週2日、オーストラリア中銀が金融政策委員会を開きます。現在1.75%の政策金利を1.5%に引き下げるとの予想が優勢です。ただ、据え置き予想も一部であり、決定が相場に大きく影響することが予想されます。

NZドルについては、2日に実施される乳製品のオークションが材料になりそうです。3日に雇用関連指標が発表されますが、算出方法の変更の影響を精査するため公表は一部に限定されます。

一方、イングランド銀行は4日に会合を予定しています。0.25%の利下げ予想が優勢です。

トルコリラについては、変動が激しい米ドル円の影響を引き続き受けそうです。国内の材料では3日発表の消費者物価指数が相場に影響する可能性があります。

「米株まちまち、ダウは小幅安」

英FTSE100 6724p (+3p) 独DAX 10337p (+62p) 仏CAC 4439p (+19p)

29日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。イタリアのモンテパスキ銀行の救済計画をECBが承認したと伝えられ、銀行株が買われました。

米ダウ 18432ドル (-24ドル)  S&P500 2173p (+3p)  ナスダック 5162p(+7p)

ニューヨークの株式相場はまちまちでした。通信株が堅調でした。個別には、決算が強かったグーグルの親会社アルファベットとアマゾンが大幅高でした。

ニューヨーク原油相場の終値は1.12%高の41ドル60セント。金相場は大幅に上昇しました。

NY時間29日 午後4時、東京30日午前5時の数字を表示しています。

[July 29, 2016]  No 031843458

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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