2分でわかるアメリカ

2016/07/22マーケット: ヘリマネに揺れる円、NZドル安い

「ユーロドル小動き」 

ドル円=105.73円、 ユーロドル=1.1020ドル、 ポンド円=139.65円、トルコリラ円=34.35円、豪ドルドル=0.7490ドル、NZドルドル=0.6991ドル

21日の欧米の外国為替マーケットでは、円が上昇しました。

BBCラジオが21日に放送した日銀の黒田総裁のインタビューの中で、「ヘリコプターマネー」を実施する必要性も、可能性もないと述べたことが材料視されました。BBCは、黒田総裁のインタビューが6月中旬に実施されたことを明らかにしました。

米ドルは対円で107円から105円台へ大きく変動しました。米国債利回りが低下、ニューヨーク株式相場が反落したことも米ドル売りを誘いました。

「ヘリコプターマネー」を含む日銀の追加緩和への期待で円安が進みましたが、この日はそれが反転しました。ただ、基調が変わったと考える投資家は多くありません。コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのアナリストは、「利益を確定する米ドル売りと考えるべきで、相場基調が変わったわけではない」とロイターにコメントしました。

ユーロは対米ドルで小動き。対円では下落しました。ECBは21日の理事会で、政策金利と資産買い入れプログラムの据え置きを決めました。ドラギ総裁は、イギリスのEU離脱決定を受けた影響を見極めるには時期尚早だと述べ、早期の追加緩和への期待がやや後退しました。

ポンドの対円相場は139円台に下落しました。

エルドアン大統領が3カ月間の非常事態を宣言したトルコのリラは対円で下落しました。ただ、リラは対米ドルで上昇。トルコリラ円はクロス取引であるため、米ドル円の下落が影響したものです。

南アフリカランドの対円相場は軟調でした。南アフリカ中銀は21日の金融政策委員会で、7.0%の政策金利を据え置きました。不透明感が強いとし、ゼロ成長の見通しを示しました。ただ、アナリストの間では、依然として年内の0.25%利上げ予想が根強くあります。

カナダドルは対円で大幅安。原油価格の下落が影響しました。

NZドルは対米ドルで節目の0.70を割りました。対円で大幅安。ニュージーランド中銀が公表した最新の景気認識の中で、利下げを強く示唆したことが影響しました。

豪ドルはまちまちでした。

「ダウ反落」

英FTSE100 6699p (-29p) 独DAX 10156p (+14p) 仏CAC 4376p (-3p)

21日のヨーロッパの株式相場はまちまち。フランクフルトのDAXは小幅続伸しましたが、ロンドンのFTSEは反落しました。

米ダウ 18517ドル (-77ドル)  S&P500 2165p (-7p)  ナスダック 5073p(-16p)

ニューヨーク株式相場は下落しました。原油安を嫌気し、エネルギー関連株を中心に売られました。利益確定の売りも全体に影響しました。個別には、決算が強かったGEとイーベイがそれぞれ大幅高でした。

ニューヨーク原油相場は2.19%安の44ドル75セント。金相場は高く取引を終えました。

NY時間21日 午後4時、東京22日午前5時の数字を表示しています。

[July 21, 2016]  No 031843453

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ