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2016/07/08マーケット: ポンド上昇維持できず、豪ドル安い

「ユーロドル軟調」
    
ドル円=100.72円、 ユーロドル=1.1060ドル、 ポンド円=129.98円、
トルコリラ円=34.22円、豪ドルドル=0.7481ドル、NZドルドル=0.7224ドル


7日の欧米の外国為替マーケットでは、ポンド買いが先行しましたが長続きせず、下げに転じました。

イギリスの5月の鉱工業生産が前月比で0.5%減と、予想ほど落ち込まなかったことでポンドが反発しました。ただ、後半の取引で下げに転じました。

Brexit懸念でロンドンの不動産ファンドがマヒ状態にあることが引き続き投資家の心理を冷やしています。ゴールドマン・サックスなどアメリカの主要金融機関は、ロンドンが金融センターとしての役割を継続するよう支援すると表明しました。ただ、雇用の維持は確約できないとしています。

イングランド銀行が今月にも利下げすると予想されています。現在1.28〜1.29のポンドの対米ドル相場が1.20米ドルまで下落するとの見方が少なくありません。ポンドは対円で130円を再び割りました。

ユーロも対米ドル、対円で売られました。イタリアの政局不安が高まっていること、EU委員会がスペインとポルトガルに対し過剰財政赤字の制裁手続きを開始したと発表したことが嫌気されました。ECBのコンスタンシオ副総裁は7日、銀行株が急落したことを受け、銀行に対する若干の支援が必要になるかもしれないとの見方を示しました。

米ドルは対円で下落しました。原油価格が大幅下落、リスク回避ムードが高まり、逃避の円買いが増えました。米国債の利回りが上昇、米ドルの下げは限定的でした。ADPの全米雇用統計と新規失業保険申請件数はいずれもアメリカの雇用の堅調さを示しました。

BKアセット・マネージメントのストラテジストは、アメリカの雇用統計が強い場合、米ドル円が102円台に戻すか注目が集まっているとコメントしました。

新興国通貨は軟調。トルコはラマダン明けの連休でリラは薄商い。対円で下落しました。

南アフリカランドも軟調でした。

原油安が影響、カナダドルの対円相場が下落しました。

コモディティ相場の低迷を受け、豪ドルが対米ドル、対円で下落しました。S&Pがオーストラリアの格付け見通しをネガティブにしたこと、中国経済の懸念も豪ドル売りを誘いました。

対照的に、NZドルは対米ドル、対円で上昇しました。ニュージーランド中銀のスペンサー副総裁が利下げに否定的な発言をしたことが材料になりました。エコノミストの多くは8月の利下げを予想、相場に織り込まれているとみられています。

「米株まちまち、原油大幅安」

英FTSE100 6533p (+70p) 独DAX 9418p (+45p) 仏CAC 4117p (+32p)

7日のヨーロッパの株式相場は上昇しました。ロンドンのFTSEは1%超反発しました。アメリカの雇用統計の発表を翌日に控え、積極的な取引が控えられました。

米ダウ 17895ドル (-22ドル)  S&P500 2097p (-1p)  ナスダック 4876p(+17p)

ニューヨークの株式市場でも買いが先行しましたが、後半に上げ幅を消しました。原油価格の下げ幅が拡大したことを嫌気しました。ナスダックは小幅ながら上昇しました。個別には、フランスの食品大手ダノンが買収すると発表したホワイト・ウェーブ・フーズが急上昇しました。

ニューヨーク原油相場の終値は4.83%安の45ドル14セント。金相場は0.37%安の1362ドルでした。

NY時間07日午後4時、東京08日午前5時の数字を表示しています。

[July 07, 2016]  No 031843443

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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