2分でわかるアメリカ

2016/07/02マーケット: 来週の米ドル円堅調か

「ポンド続落」

ドル円=102.53円、 ユーロドル=1.1139ドル、 ポンド円=136.07円、
トルコリラ円=35.81円、豪ドルドル=0.7455ドル、NZドルドル=0.7137ドル


30日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが対円で軟調でした。独立記念日にからむアメリカの3連休を控え、売買高は低調でした。

リスク回避で米ドルが売られ、円が買われました。イギリスのEU離脱をめぐる不透明感が再び広がりました。米国債利回りが低下したことも米ドル売りを誘いました。

ポンドは対米ドルで続落。対円では一時135円台に下落しました。イギリスの新首相の選出が混沌とした状況になっていること、イングランド銀行のカーニー総裁が追加緩和を示唆したことがポンド売りにつながりました。

ユーロは対米ドルで小幅高。対円では軟調でした。

ロシアとの関係改善期待で前日に上昇したトルコリラは、反動で売られました。対米ドルで下落、クロス取引の対円では大幅安でした。

南アフリカランドの対円相場は小動きでした。

カナダドルは対米ドルで小動き、対円では軟調でした。

豪ドルとNZドルは対米ドルでそれぞれ小幅高、対円で小幅安でした。

「来週の注目は米雇用統計」

来週は8日発表のアメリカの6月の雇用統計が最大の材料です。5月の統計は予想を大幅に下回る失望的な内容でしたが、6月は強めの内容になるとの見通しがあります。サンフランシスコ地区連銀のエコノミストが、6月の雇用統計に楽観的な見方を示し、期待が高まっています。

イギリスの国民投票の予想外の結果を受け、FRBが年内の利上げを見送るとの見方が優勢です。来週は、雇用統計のほか、FOMC議事録とISM非製造業景気指数が6日に発表されますが、アメリカ経済の強さが再確認されれば、9月利上げ観測が復活する可能性があると指摘されています。4日月曜日は独立記念日でアメリカは休場です。

ロイタージャパンは、来週の米ドル円について、イギリスのEU離脱決定の余波への懸念が根強いものの、アメリカ経済が回復基調にあるとの思惑が強まれば、1米ドル=105円程度への上昇余地があるとの見方が出ていると伝えました。レンジは、米ドル円が102円〜105円、ユーロドルは1.0900ドル 〜1.1300ドルと予想しました。

スコシアバンクは、米ドル円が非常に狭いレンジで推移していると指摘した上で、米ドルの目先の下値支持線は102円50銭、上値抵抗線は103円ちょうど近辺にあるとコメントしました。

来週5日、オーストラリア中銀(RBA)が金融政策委員会を開きます。Bloombergの25人のエコノミストを対象にした調査では、全員が1.75%の政策金利を据え置くと予想しました。ただ、25人中24人が、その次の8月2日の会合で0.25%利下げすると考えています。オーストラリアの総選挙が2日に実施されます。選挙結果が来週初めの豪ドルに影響する可能性があります。

一方、NZドルは、5日の乳製品の国際オークションが材料になりそうです。BKアセット・マネージメントのストラテジストは、主要中央銀行が利下げ、もしくは緩和方向にある中で、ニュージーランドの高い金利が注目を集めそうだとコメントしました。

トルコは、来週5日から3日間、イスラム教のラマダン(断食月)明けを祝う休日です。このため、リラは週を通して小動きになりことが予想されます。

「英株高い」

英FTSE100 6577p (+73p) 独DAX 9776p (+96p) 仏CAC 4273p (+36p)

01日のヨーロッパの株式相場は続伸しました。週間ベースのFTSE100の上昇率は2011年以来の高さです。

米ダウ 17949ドル (+19ドル)  S&P500 2102p (+4p)  ナスダック 4826p(+19p)

ニューヨーク株式相場は4日続伸ました。イギリスの国民投票後の下げを消した格好です。S&P500は心理的な節目の2100を上回って取引を終えました。3連休を控え、売買高は低調でした。

ニューヨークの原油相場は1.37%高の48ドル99セント。金相場は1.39%高の1339ドルでした。

NY時間01日 午後4時、東京02日午前5時の数字を表示しています。

米国東部時間4日月曜日はアメリカの独立記念日で連邦祝日。お休みとし、5日火曜日(日本時間の6日朝)に再開します。

[July 01, 2016]  No 031843439

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.09.19 更新マーケット: 米長期金利3%、米ドル押し上げ※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)「カナダドル堅調」18日の欧米の外国為替マーケットでは、米ド…
  • 2018.09.18 更新マーケット: 欧州通貨高い、トルコリラ大幅安※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)「米ドル/円小動き」17日の欧米の外国為替マーケットでは、ヨ…
  • 2018.09.15 更新マーケット: 来週、円相場振れるか※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(10日更新)はこちら(マイページへログイン)「リスク回避」14日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドルが…
  • 2018.09.14 更新マーケット: 円全面安、新興国通貨全面高※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(10日更新)はこちら(マイページへログイン)「欧州通貨、大幅続伸」13日の欧米の外国為替マーケットでは、…
  • 2018.09.13 更新マーケット: 米ドル軟調、トルコリラ高い※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(10日更新)はこちら(マイページへログイン)「欧州通貨堅調」12日の欧米の外国為替マーケットでは、米ドル…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを見る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ